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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.24

参考:メルマガバックナンバー 2022.2.10 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.24「年間計画の大切さ」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.24
「年間計画の大切さ」

 
早いもので令和4年も2月に入ってしまいました。
保育や福祉関係の皆様は、3月締め4月初めのサイクルの方が多いと思います。
今年度もいよいよ大詰めです。

このメルマガの読者の皆様はマネジメント層が多いと思いますので、
そろそろ次年度の年間計画などが固まりつつある時期だと思われます。

 
年間計画の作成について

私はいままで、3月の社員総会で発表するために、
「未来から逆算して作成したフーチャーマッピング」
という手法でつくった計画から、言葉を抽出して、
来年1年の方針をキャッチコピーにして発表していました。
あんまり作りこまずに、こういった方針だっていう感じのライトなものです。

しかし、今回は、いつもと違う方法で年間計画に向き合っています。
 

1.課題図書に向き合う
 
「ストーリーとしての競争戦略  優れた戦略の条件」
 楠木建(著)

年末年始にこの本とじっくり向き合い
・SP(Strategic Positioningの略でポジショニングのこと)
・OC(Organizational Capabilityの略で組織能力のこと)
を自社に照らし合わせてじっくりと考察していきました。
クリティカル・コア(いろいろな違いをつなげていく中で、肝にあたる部分)は何かを見つめ直せた充実した年末年始でした。
精読することが少ない私がじっくりとかみしめるように読むことによって、
少し筆者の考えに近づけた気がしました。あくまで気です…。

この筆者の主張は、
『フレームワークだけの経営分析では、決して良い結果につながらない。
起承転結のものがたりの先に競争優位があるんだ』
ということですが、とても簡単にはまとめられないので、解説はスルーします。すみません。
興味がある方はぜひ読んでみてください。

 
2.先輩経営者に壁打ち

今回は、骨太の3年間の中期計画を、
大変尊敬する経営者の方から指南をうけながら作っています。
この自分よりも数段上の思考レベルの方に「壁打ち(自分の考えを人に話すこと)」をしながら計画をつくっていくと、本当に深く深く思考が進むのがわかります。

今まで自己流で、型がない中でやっていたことが、型を学ぶことでこんなに視界がクリアになるものなのだと非常に感動しました。
私自身、基本は「本」が先生であり、手当たり次第に読み込んでいくスタイルで経営者としてのマインドを獲得してきました。
しかし、先輩に教えをいただくことで、
「自分の意見を磨いていくことの大切さ」を、
経営者になって18年目にやっと気がつくことができました。

最近読んだ本
「自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術 」
 細川 英雄 (著)

の中で、
『自分の言葉、自分の意見いうのは、対話した中でうまれてくるものだ』
という趣旨の内容がありました。
(また本かい!!!って心の突っ込みありがとうございます。)

私も、先輩経営者との壁打ちの中で、
自分自身のあり方を問い続けることができ、
私たちがやるべきことが明確になりつつあります。
この春には、うまれかわった Genkikids Group をお見せできると思います。

 
さて、話を戻しますが、
この年間計画をしっかりつくることで、私自身、何がよかったかというと

  1. 自分の会社の現状について、深く考察ができる。
  2. 自分の会社のポジショニング(SP)を再度認識し、そこに組織をどうつくっていくか(OC)の戦略をつくることで、自信を持つことができるようになる。
  3. 自分たちのSPとOCがわかれば未来にむかってアクセルを踏むことができる。

そして、何より

  1. 金融機関の担当者が喜びます!!

先日、作りかけの年間計画を銀行の担当の方にみせたら、
「ここまで作っている会社ありませんよ!すごいすごい!!僕なんか、毎回、新しい融資案件のとき、その会社のSWOT(スウォット)分析とか作らなくちゃならなくて、たいへんなんですよー。
あと、この資料がすごいのは、僕が他の支店に移動するときの、次の担当への引継ぎにとても役にたちます!!」
って、言っていました。
いやいや、そこはがんばれよ… と心の中で思いましたが、口には出しませんでした。。。

まぁ、つまり、
しっかりした年間計画を作ると、
社外の、特に金融関係の評価が高まることがわかりました。

 
ということで、
もし、年間計画を準備しようとしている方や、まだ未作成の方は、
ぜひ、この2月に取り組んで、3月に発表できるようにしましょう。

きっと、あなたにとってのストーリーが見えてきます。

それではまた!

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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.23

参考:メルマガバックナンバー 2022.1.27 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.23「商品化する子ども達と、レジリエンスやグリッドについての考察」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.23
「商品化する子ども達と、レジリエンスやグリッドについての考察」

ピケティ「21世紀の資本論」で富が1%に集中している事実を付けつけられ、資本主義への疑問が囁かれ始めてから数年、今回の新型感染症の中でも、お金があるものに富が集中し、非正規労働者などの持たざる者がますます貧困化しています。
そんな中で、日本でも岸田首相が「新しい資本主義」を提唱するなど、今まで通りではうまくいかない世の中なのかな?っていうのはみんなが感じていると思います。

幼児教育界にも起きている「所得格差」

「所得格差」は、幼児教育界にも大きなうねりを伴って巻き起こっています。
都心部における私立小学校への受験者数が、コロナ前と比べ10%アップと、かなり大幅に増えています。
公立の小学校のコロナ禍の対応に比べ、私立の方が、オンライン化などの対応が迅速かつスムーズに行われたとし、より良い教育を受けさせたい家庭が増えたのが原因とのこと。

しかし、小学校から私立へ通わせることができるのは、やはり所得が高い家庭に限られているために、ここでも貧富の差が、教育の機会の不平等を推し進めているのがわかります。

このようにある程度の高い所得者層は、ますます我が子に良い教育をしよう
という流れが起きているのです。

例えば

  • サッカーチームでレギュラーを取るために、所属チームとは別にプライベートコーチや、サッカー塾みたいなところに通わせる。
  • 中学受験用の塾に通わせているが、成績順のクラスが上がらないために、追加で他の補講塾へ通わせる。
  • キャンプが教育的に良さそうだからファミリーキャンプに行こう!
  • ピアノが情操教育に良いから3歳からはピアノを学ばせよう。そのためには、ピアノに興味を持たせたいからリトミック教室に0歳児から通わせよう!
  • どうやらモンテッソーリ教育がいいらしいから、取り入れている幼稚園に入れるために引っ越しをしよう。
  • イエナプランを実施している小学校があるから長野に家族で引っ越して、父親は東京に平日は単身で住み、週末長野に帰る2拠点生活をしよう。

などなど。

環境を整えることはとても効果的で、
子ども達が楽しんで行っているのであればとても良いことだと思います。
しかし、いろいろな経験をさせるためには、とにかくお金がかかります。
親の経済力で、子どもの経験値を買っていく、いわゆる「課金ゲーム」感が満載です。

商品パッケージ化する子どもたち

そして、さまざまな幼児教育教材や、習いごとをし、
これをすれば他の子に遅れることがない、秀でることができるなど、

「あれ」と「これ」をすれば問題ない
など

いわゆる
『さまざまな経験をすることで、地頭の良さを培い、かつ、成績をよくして良い学校に入れ、良い大学にいき、良い会社に入るまでのパッケージ』
が所得が高ければ買えるのです。

それはまるで子どもをこの「商品パッケージ」に当て込んでいく感じです。

子どもを「商品パッケージ」にして、
このパッケージ通りに子育てをすること、親の満足感を得ることで、
今の幼児教育産業は成り立っています。

でもこれって、
こうした方が成功率が高いから、我が子のために親も頑張ってお金を工面していろいろやっちゃうんです。
だから決して悪いことではないし、子ども思いの素晴らしい親の行動です。
いわば需要と供給がマッチしているから、ますますこの流れに拍車がかかっていきます。

けれども、
もし、そこに子どもの気持ちがともなっていないと、
このパッケージ商品は有害になってしまうのです。

「グリッド」と「レジリエンス」

このパッケージ商品のなかでの謳い文句であって、
最近の子育て世代の意識の高い人達には当たり前になりつつある概念に
「グリッド」と「レジリエンス」などの非認知能力
【やる抜く力】と【変化に対応できる力】があります。

これ、ほんと、これ正しい概念ですよね。

だって、こんなに変化の激しい、まさに激動の時代の現代社会で、少しの失敗でめげてないでちょっと踏ん張る力の「グリッド」だったり、昔のやり方が通用しないから新しいこと試していこうよ。対応してこうぜっていう「レジリエンス」は、超重要ですよ。
わかる、わかるよーって思うのです。

けど、けどね。。
じゃ、どうやったら身につくのかっていうと、
実際のところ、これっていう決定的なものってないのです。

巷に溢れる勉強の教材は、
このパッケージを買えばグリッド、レジリエンスが身につきます
っていうのですが、
いつ、どこでそんなエビデンスが取れたんだろう?って思うのです。

思考の手順を遊びの中で再現するとか、
答えのないものを課題にして取り組むとか、
たぶん一部の情報を加工すれば、
なんとなくそれらしいものはとれると思うけれども、
本来、10年くらいの単位の研究をしなきゃ無理なんじゃないかと思うのです。

「信頼できる人」との愛着形成

本当に効果がある教材というのは、
その時の雰囲気とか、その子の性格とか、環境とかに大きく関わってくると思うのです。

ですので、
もちろん保育園でもそんな空気感や環境を作ることをとても大事にしています。
こうした雰囲気づくりをすることで、主体的に楽しみながら、あそび続ける子ども達の姿をたくさん見ることができるのです。

ではその雰囲気ってどうやって作るのか?
何が大事なのかな?
っていうと、

【信頼できる人】がいること
なんです。

マシュマロテストという有名な実験があります。
目の前のマシュマロを我慢できた子の方が将来的に成功しやすいという傾向がでた実験です。
実は、この実験は、条件を変えてみると結果に違いがでてきます。

実験前にマシュマロを渡す大人と遊んだグループと
遊ばなかったグループでは、
遊んだグループの方が我慢できる割合が高かったというレポートがあるのです。

つまり、
なんとなく知っているし、遊んでくれている「信じられる人」
という大人からの指示なら従いやすいのです。

たとえば、親からネグレクトを受けていて食べるものも与えられない子供に、マシュマロを我慢させようとしても、今、食べなければ無くなってしまうという本能にしたがい躊躇なく食べます。
そこに信頼できる経験がなければ将来を見通して行動なんてできないのです。

「グリッド」や「レジリエンス」というような非認知能力の基礎には
他人を信じられるかどうかという、
本当に当たり前のことが大前提にあるのです。

親を信じられること
先生のことを信じられること
大人を信じられること
友達のことを信じられること

が、その場を豊かにし、
安心して学習=あそびに取り組めるんです。

ですので、
幼児教育の情報にふりまわされている保護者のみなさんや、
グリットとかレジリエンスとかを商品パッケージのように扱っている教育関係者の皆様には
一度、たちどまって

そこに愛があるのか?
と見つめ直し、愛着形成を第一に取り組んでほしいなと思うのです。

お金がある人が勝ちやすい世の中ですが、
お金だけあっても、愛がないとイケてないよ
ということです。

SDGsを実現するために

本来ならば、お金があってもなくても、
平等に良質な教育や、生活基盤がなくてはならないのです。
それがSDGs(持続可能な開発目標)を実現するってことです!
これは、社会の責任だし、政治の責任であると思います。
今、こんな世の中になっているのは、
そのような政治を許している我々市民の無知と、
しょうがないよ という諦めなんだと思います。

自分の意見や言いたいことっていうのは、
勝手にできて来るのではなく、いろいろな影響があってでてくるものです。

知りたい情報だけを取り入れるのではなく、
いろんな情報に触れて、
家族や仲間と話し合ったりして、
自分の意見を見出していく。
そして、変だなって思ったら、ぜひ変だーって発信していきましょう!

それが、社会の不平等を是正する一つの力になると思います。

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保育園元気キッズ 代表 中村敏也

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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.22

参考:メルマガバックナンバー 2022.1.1 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.22「新年 明けましておめでとうございます」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.22
「新年 明けましておめでとうございます」

あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

さて、いよいよ新しい年のスタートです。

今年の干支は、壬寅(みずのえとら)

寅は馴染みがありますが、壬(みずのえ)はあまり馴染みがないですね。
少し調べてみたところ、壬寅には、厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となる意味があるようです。

ということは、
2022年は、まだまだ新型感染症の影響はつづき、一気に制限解除だー!という雰囲気ではなく、あたらしい生活様式などが浸透、定着し、次世代へ本格的に移動する最終段階な年になるのではないでしょうか?

秋くらいまで、まだまだ制限が続くことが多いなか、家庭の中での楽しみが増えていく。
春過ぎには国内旅行も少しづつ盛り上がり、何より家族と過ごす時間がとても大切なものとして位置づけられるのではないかと思います。
リモートワークはある程度定着し、働き方もより柔軟になっていき、感染症がおさまっても続く新しい生活様式になるでしょう。

地の中で変化の芽が産声を上げ始めているそんな予感がします。
以上、ナカムラダムスの大予言でした(笑。

 
さて、そんな中で、国も動きがあります。

子ども子育て関連でいうと、
2023年度に「こども家庭庁」が創設されようとしています。

私個人としては、なぜ「こども庁」ではなく「こども家庭庁」と家庭を追加したのかという点は大いに疑問です。
子どものための、こどもの基本的人権を尊重する世界の流れから、旧来の日本の子育て観の、家庭で子どもを育てるという価値観を押し付けているように思えてなりません。

現代の家庭状況がより孤立化していき、可処分所得が低くなる中、税金負担増、子育て支援の社会資源の偏りにより、子育て世代に負担を押し付けている政策には、本当に疑問です。

もちろん有識者の討議の中で、昔に戻るような議論はされていないと思いますが、一般人として「家庭」をつけられると、正直また孤軍奮闘しろっていわれている気がします。
まさに家庭の問題は自己責任だ!という主張に思えてしまうのです。

しかしながら、子どもを主とした庁ができることは、大変喜ばしいことですし、いよいよ子どもが「一人の人」として認識され、すべての子ども達が平等に質のよい教育や福祉を受けられる社会へ変容していく大きな流れとなることは間違いないでしょう。
 

また、保育施策の流れでは
『保育の多機能化』の議論が始められました。
保育の中で、子育て支援を多角的にやっていきましょうという流れです。

就労要件のない一時預かり保育の充実、
合理的配慮が必要な児童への支援、
医療的ケア児への保育、
子育て相談窓口としての機能
などなど。

いよいよ保育園が保育だけをしておけばよいというのではなく、多くの機能を持ちましょうと、かなり踏み込んだ議論をしています。
もちろん、現行の制度に無理やり機能を詰め込むのではなく人員配置なども考慮を入れてくれると信じております。。。

そして、この多機能化の流れ、
実は元気キッズグループが行ってきた流れそのものだなと感じています。
保育所から児童発達支援、居宅訪問保育、保育所等訪問支援、相談支援、病児保育、放課後児童クラブなど、現行の制度を組み合わせ、地域課題に向き合うために多機能化を実行してきました。

いよいよ国が地域課題に対しても本気になってきたと大変期待しております。
 

そうです!
この国が本気で子育て世代への対応を変えていこうとしてます!
 

このタイミングで地方自治体や国へ意見を言いましょう!
障害児保育の加配の手当問題など、
具体的に困っている点についてどんどん声をあげていきましょう!
社会に理不尽を感じることがあれば声をあげていきましょう!!

 
私たち元気キッズグループでは、
社員が一番最初に受ける理念研修の最後に
この言葉を伝えています。

「見たいと思う世界の変化にあなた自身がなりなさい」

これはマハトマ・ガンジーの言葉です。

一人一人があきらめないで変化することで、世界を変えることができると思います。
 

長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。
それでは、
皆様にとって素晴らしい1年になりますようにお祈り申し上げます。
今年も1年はりきってまいりましょう!!
 
 

株式会社SHUHARI
元気キッズ グループ
代表 中村敏也
 
 

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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.21

参考:メルマガバックナンバー 2021.12.23 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.21 「リーダーだってみんな違ってみんないい」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.21
リーダーだってみんな違ってみんないい
「やさしさ」という武器

今年は、本を出版させていただいた関係で、新しい繋がりがうまれ、
元気キッズへの施設訪問や、
ありがたいことに
個別の経営相談などの依頼をいただく機会も増えました。

そこで、よく、
このような言葉をいただきます。

「元気キッズの職員はやさしい」
「施設、室内の雰囲気がやさしい、あたたかい」
「代表の中村の人当たりが穏やか」

元気キッズには「やさしい」がたくさんありますね。
という意味合いの言葉たちです。

元気キッズのカラー(個性)が「やさしい」雰囲気なのでしょう。
園のカラーは、代表のカラーでもあるので、
このような評価はとっても嬉しいです。

 
では、この「やさしい」で、
地域の中でリーダーシップを発揮し、存在感を示す施設になることは可能なのでしょうか?

 
リーダーシップを発揮するチームやリーダーには、
周りを巻き込んでいくくらい強烈な個性、
猛烈な社員グループ、
世界を振り回すくらいの大きなエネルギーを持った人、
歯を食いしばって、苦難に耐え忍び、修行僧のように日々精進!
・・・のような事が必要なのではないか?

リーダーという言葉のイメージから、そんな風に考える方も少なくないかもしれませんが、
私、中村は、そういうタイプの人間ではありません。

 
少し、中村についての話をしたいと思います。

小学生時代の話になりますが、
生徒会に立候補(他薦による立候補です)、選挙演説をしなくてはならなくなったのですが、人前で話すことが苦手すぎて、悩みに悩んだ挙句、当日に熱を出す始末。
結局、友人が私の代わりに演説をしてくれて、当選するという、全くもって不甲斐ない人物でした。

中学時代もサッカー部のマネージャーという立場で常に裏方のポジション。
その後も、一番目のリーダー的なことは避け続け、常になんとなく二番目や、もしくは裏方で立ち回るタイプの人間でした。

今でも基本的には、前に出ることは苦手です。

 
その反面、
人が嫌がることはしないとか、
誰とでも平等に、適度な距離感を持って、偏見を持たずに接することができたので、
ほとんど敵対されることがなく、穏やかな人間関係を育むことができました。
 

常に人に対して平等で、誠実であり続けることが、私にとって心地がいいので、そうしていたのですが、そうすると学生のころは「いいい人」だねという評価はもらえたのですが、それ以上の圧倒的に中心的な人物、いわゆるヒーローにはなれないタイプでした。
 

それでも現在は300人近くの方を雇用し、
代表として引っ張っていく立場になっています。

 
決して力強く引っ張ってくわけではないのにできているのです。

 
つまり、
ヒーローのようなとてもユニークかつ、猛烈に人をどんどん巻き込んで引っ張っていくようなリーダーだけが正解ではないのです。
 

リーダーになる人は、それぞれにカリスマ(人を引き付ける魅力)があると思います。
先に例であげたヒーローのような力強いカリスマがいれば、
アーティストのような繊細だけれども感性が豊かなカリスマ、
曲がったことは嫌いで常に真っ直ぐ、質実剛健のカリスマなど。

私は、「いい人」を極めていく、誠実性、やさしさのカリスマなのかなと思っています。
そして、この「やさしさ」を武器に、保育・療育で地域で一目置かれる施設になれています。

 
誰と比べることなく、
自分の特性や性格をしっかり見つめて、
自分の中にあるカリスマを見つけることができれば、
それこそが
リーダーシップを発揮する力になり、武器になるのです。

 

もし、今、リーダーとしてマネジメントに悩んでいましたら、
他人と比べるのではなく、「自分らしさ」を追求してみましょう。
もし、よくわからない場合は、同僚や友人に、自分はどんな風な人柄か聞いてみてください。
きっとその言葉から「自分らしさ」をなんとなく感じることができると思います。
そして、「自分らしい組織運営」を心がけていれば、しばらくして振り返った時に、自分らしいカリスマ性が発揮できていることに気づくと思います。

 
一人ひとりの個性が異なるように、
リーダーだってみんな違ってみんないいんです。
あなたらしいカリスマをぜひ発揮していきましょう!
 
 

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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.20

参考:メルマガバックナンバー 2021.12.16 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.20 「本物になる仕組みとは?」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.20
「本物になる仕組みとは?」

日々、世界がものすごい勢いで変化する今日。
子ども達を取り巻く世界も大きなうねりの中にいます。

そんな中で、私たち幼児教育に関わるもの達は、子ども達、保護者にとって、ゆるぎのない存在になる必要が、以前にもまして大きくなっている気がしています。

そこで今回は、継続的に成長し続け、
本物になるために必要なことは何かを考えていきましょう。

基本は次の2つです。

①良質なINPUT

②積極的にOUTPUT(実践)し、振り返り、改善し、 再度実践する、
PDCA を 繰り返すこと

この2つに限ります。
そんなの当たり前じゃんて思いますよね。
そうなんです。
当たり前の基本の基だからこそ、後回しにせず、やるべきことなんですね。

なので、もう少し詳しく考えていきましょう。

まず、
①良質なINPUTについて
どうしていくべきかとというと、

例えば、職員に課題図書を渡して、さぁ読んできてって言っても、ちゃんと読んでくれるとは限りませんよね。
いや、感想文を提出してって言えば、嫌々ながらも読んでくれると思いますが、本当に身につくかは別です。

もっと乳児保育のことを勉強しなさいって、ただ乱暴に言い放っただけでは、きっと何も前には進まないです。

だって、先生達、毎日本当に忙しいんです。
余裕なんか本当にない中、頑張っているんだもの。
さらに、追加で勉強しろっていうのは、ほんとムリゲーってみんな思います。

では、園(会社)として、どうしたら良いかというと
それは、「研修」を組み立てることです。

良質な研修を設計し、
職員に対して研修のための時間をとって受講させる。
そして振り返ることができるよう、レポートの提出を求めましょう。

次に向かうべき組織の姿を想像し、
今何が足りないか見極めた上で、研修を設計しましょう。
なんとなくの研修こそ無意味です。

必ず、研修を受けた職員に行動変容が起きるような研修を設計しましょう。
そして、十分な時間を研修に当てましょう。

日常の業務から離れた場所で、
自分に向き合えるように
研修を受けられる配慮が必要です。

研修を受けた後は、必ず研修レポートを作成してもらいましょう。
この「文章を書く」という行為は、頭の中で情報が整理されていないとできません。

質の高い仕事をする人は、文章力の高い方が多いです。
文章が苦手な人も、「量は質に転化」しますので、とにかく書いてもらいましょう。
初めはできなくても、量をこなした後、振り返って見ると、きっとレベルが上がっている自分を実感できます。

特に新卒の職員はスポンジのような吸収力で、どんどん知識を取り入れ、またレポートの質も3ヶ月ごとにレベルアップしていきます。
ぜひ、文章を書かせることをおすすめします。

良質なINPUTを得たら、
次はOUTPUTです。
どんどん実践してきましょう。

ただ、ここで大切なのは、事前に何を考えたかです。
そう「仮説が大切」なのです。

そこで、昔からよく使われる考え方が、
②PDCAサイクルです。
Plan(仮説) Do(実践) Check(検証) Action(再度実践)

質の良い情報を元に「こうしたら良い結果が生まれるのではないか」と仮説をたて、実行してみる。
そして、それが本当に良い結果をもたらせたかを振り返り検証。
そこで、良い部分、良くない部分を見つけて、修正し、再度実践します。

話は少し変わりますが、保育の世界では、近年、ドキュメンテーションというものが大切だと認識されてきました。
日々の保育の記録を写真などを使って、保護者、保育者と情報を共有するために使います。

保育者は、日々、試行錯誤や工夫をこらしてドキュメンテーションを作成していると思います。
そして、ある程度の期間で、このドキュメンテーションの振り返りをします。
これをリフレクションといいます。

この振り返りをすることで、
ドキュメンテーションが「教育的ドキュメンテーション」へ昇華します。

日々の振り返りが、骨太の保育計画に繋がっていくのです。

療育の世界では、「個別支援計画にある目標」に対して、手立てを仮説し、それを日々の指導で実践し、指導記録にまとめていきます。
そして、アセスメントの際に、指導記録を振り返り、仮説に照らし合わせ、見直す。
より良い手立てをまた仮説をたて実践し、検証していくことが療育の考え方です。

日々、PDCAをやり続けることが必要不可欠な世界が療育の世界です。
地道にしっかりと日々の指導を振り返り、文章で記録をとり、次の支援に生かすことが療育支援の根幹といえるでしょう。
知識だけでなく、その知識を生かして実践し、結果を考察することのみが、良い支援につながるのです。

つまるところ、本物になるためには、
良質なINPUTと、
頭を使った実践と振り返り
が大切ということです。

現状に満足することなく、
常に頭を働かせて、改善をしていくことが、
本物になるための唯一1本の道なのではないでしょうか?

千里の道も一歩から、まさにローマは1日にしてならずです。

ぜひ共に、良い保育、良い療育、良い社会を作っていきましょう!!
 
 

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株式会社SHUHARI
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Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也