参考:メルマガバックナンバー 2024.9.9 配信
中村敏也メルマガ vol.39 スウェーデン視察研修 旅行記(回想2)
中村敏也メルマガ
中村敏也メルマガ vol.39
スウェーデン視察研修 旅行記(回想2)
こんにちは。
株式会社SHUHARI 中村敏也です。
スウェーデンの視察研修から帰国し、回想1を配信後、忙しさの波に飲み込まれてしまい2ヶ月以上メルマガを放置してしまいました。少し時間は経ってしまいましたが、回想2を書いていきます。
2日目からは
スウェーデンの保育園の就学前学校に実習へ。
こちらは、大変異例なことで、個人の人権に大きなリスペクトがあるスウェーデンで、部外者を保育に参加させるということは、かなり警戒されて難しいらしく、
国の視察団でも聞いたことがないと聞きました。
ChaCha Children & Co.の30年の海外研修の実績、スウェーデンとの結びつきで初めて実現したとのこと。そんな機会に参加できた私はなんと運の良いことか。
初日に訪問した施設は
Orgona Förskolaオルゴナ就学前学校(私立)
住宅街にある就学前学校
すぐ近くに森があり、園庭も自然があり遊びの環境が充実している。
自然が多く遊びの環境が充実の園庭
園庭にいる子ども達の声のみ聞こえ、保育者の声はほとんど聞こえない。
とても穏やかに皆が過ごしている。
保育者の配置も5対1であり、人的にも余裕がある。
環境も人も余裕が感じられるため、子どもたちが安心して過ごせている。
補食時間になり、
園庭にてりんごが配られる。
みんなで集まって食べ、小さなサークルタイムが始まる。
先生が日本人の私たちを紹介してくれて、質問などしてくれた。
子ども達には、ポケモン、ナルトは鉄板だ。
つかみはOK。
探究学習へのアプローチ
保育室に入ると、
狙いのある環境、探究学習へのアプローチ。
特にレッジョエミリアアプローチを取り入れている就学前学校なので、科学的な思考と、アートへ対する取り組みが際立っている。
アートとサイエンスがしっかりと幼児教育の中心にあり、やっていこうとしていること、やりたいことなどが伝わってくる。
保護者との関わりも、保育に参加してくれる仕組み作りが上手で、
子ども達が取り組む造形課題と同じ素材を保護者会の時に用意し、親にもチャレンジしてもらったりして、いかに子ども達が素晴らしいことをしているか、大人でも難しいことにトライしているかを体験してもらっていた。
午後は、
スウェーデンと日本の教員同士でお互いにプロジェクトの発表を行った。
保育室でのプロジェクト発表
スェーデン側の発表からは、
科学的アプローチの大切さを、真実を発見する楽しさを3歳のころから積み上げて行くことの大切さが伝わってきた。
何事も育ち積み重ね、連続することが大切であることを学ぶ。
日本側も発表。
そこで私は、医療的ケアが必要な子への保育の実践例を発表。
中村の発表
英語のプレゼンでとても緊張したが、
発表の最後に「日本の希望だ」という言葉をいただけた。
そもそも、スウェーデンでは発達障害などの障害を抱えている子は保育を受ける順位が一番高い。障害があろうがなかろうが100%保育を受けられる。
ただし医療的ケアが必要な児童は、
特別なチームがいる施設で保育を受けるのが通常。
一般的な保育施設では安全面で難しいという発言もあった。
やはり安全への配慮問題は、世界共通だ。
そして、
保育をインクルーシブで行うことが、
当事者にも、周りの方にも、
とても良い関係が生まれることを再認識できた。
スウェーデン視察研修 旅行記は、
時を見てまた配信いたしますので気長にお待ちください(笑)
さて、一つ告知です。
来週9月16日(月・祝日)に、
東京大学で保育の大きなイベントがあります。
「あたらしい保育イニシアチブ2024」
今年で3回目となる、保育の今と未来をみんなで感じるイベントです。
保育、幼児教育に関わる方はぜひご参加ください。
多くのセッションがあり、どれも見応え、聞き応えあるものばかり。
きっと、素晴らしいインスピレーションが得られると思います。
実際に会場へ行けない方はオンラインでの参加もできます。
ぜひこの機会に、保育の『イマとミライ』を感じてください。
ちなみに私もセッションを持っておりますので、
中村の顔を久々に見ようかなって方がいらっしゃいましたら、ぜひお顔を見せてください。ものすごく喜びますw
お申し込み期限は9月12日(木)まで。締め切り間近です!!
よろしくお願いいたします!
※参加には事前チケット購入必要です
※チケットの販売締め切りはリアル参加、オンライン参加ともに9月12日(木)になります。
詳しくは以下リンク先のぺージをご参照ください。
https://hoiku-initiative.jp/event/hoiku2024/
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株式会社SHUHARI
元気キッズグループ 代表 中村敏也
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などをお送りしています。
困っている保育所の足元を見た高額な人材紹介会社に頼らず、自力で採用できる力を、すべての保育所が持つことができれば、より良い保育環境が広がるはずです。
子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。
※メールが届かない場合、携帯メールの受信設定、迷惑メールの設定などをご確認ください。
@shuhari.bizからのメールを受信できるようにしておいてください。
2024年9月9日
誰もが幸せを感じる社会を目指し、誰もが夢を描ける未来を目指し、
今年も「新しい保育イニシアチブ2024」を東京大学で開催いたします。
9/16(月・祝)に開催します!
今回はセッションも持たせていただきました!
保育関係の皆様、ぜひともよろしくお願いします。
いま私たちは、想像をはるかに超えた少子社会へ向かっています。
だからこそ、社会福祉法人、学校法人、株式会社、NPO法人…、様々な業種の壁を越え、人や企業、行政が子どもたちのために集まり、皆で考える場が必要だと感じています。
時代に合わせた変化と時代を大切にする文化が融合する場で、
無くなることへの不安や焦りよりも、
生み出すことへの喜びや楽しみを見出せるような多様でワクワクするテーマで、
あたらしい保育について対話しませんか。
保育・教育のお祭り、
「あたらしい保育イニシアチブ2024」を大いに楽しみましょう。
お時間、ご興味のある方はぜひご参加ください。
開催概要
日にち 2024.9.16(月・祝)
時間 9:30(OPEN9:00)-18:00
場所 東京大学
「あたらしい保育イニシアチブ2024」実行委員会
(全国保育関係事業経営者有志一同)
「あたらしい保育イニシアチブ2024」
▼詳細・お申し込みはコチラのぺージをご参照ください
https://hoiku-initiative.jp/event/hoiku2024/
株式会社SHUHARI
元気キッズ 代表 中村敏也
2024年7月23日
参考:メルマガバックナンバー 2024.7.6 配信
中村敏也メルマガ vol.38 スウェーデン視察研修 旅行記(回想1)
中村敏也メルマガ
中村敏也メルマガ vol.38
スウェーデン視察研修 旅行記(回想1)
こんにちは。
株式会社SHUHARI 中村敏也です。
6月15日~23日の間
スウェーデンに1週間の視察研修に行ってきました。
とても学びと刺激の多い体験でしたのでメルマガで共有したいと思います。
今回の研修は、幸運にも
社会福祉法人ChaCha Children & Co.
が毎年実施している海外研修に、同行させていただきました。
ただ視察に行くのではなく、ChaChaの海外研修に選抜されたメンバーと共に、事前の研修を何度も重ねてから行きました。
事前研修では
毎回数枚のドキュメンテーションを作成し、
スウェーデンのことをまとめたり、
日本でのこどもたちの園での様子を写真に納め、その瞬間の発達の意味などをみんなで意見を言い合ったりし、アカデミックなアプローチを重ねて研修準備をしていきました。
まさに現場にたつ保育士の皆の鋭い視点と、熱意に、こちらも負けじと必死についていった事前研修でした。
中村作成ドキュメンテーション 全然視点が甘くて反省
共に学びを深めて行くことで、出発前にはすでに研修メンバーと素敵な関係性ができ、多少の不安と、期待を胸に当日を迎えました。
成田発のフィンエアーでまずはフィンランドのヘルシンキへ。
23時の出発。11時間のフライトでしたが、ちょうど良い時間のためよく寝られました。でも長時間のフライトで流石におけつが痛くなりました。
ヘルシンキに到着すると、早速、色々な違いが目に入ってきた。
まずゴミ箱の分別の細かさ。
そして、トイレの表示が男女とも同じ色。
環境への姿勢、
ジェンダーへの配慮など、
すでに日本とちょっと違うと感じる。
ゴミ箱 とても細かい分別
ヘルシンキから、
いよいよスウェーデンのストックホルム・アーランダ空港へ。
初めてのスウェーデンに興奮。
朝の6時に到着し、タクシーでストックホルムの中心街まで移動。
車両がベンツで、なんだかリッチな気分(笑)
1日目は、観光の予定。
9時くらいから街へ。
まずは、1週間分のバス地下鉄乗り放題のカードを購入。
Suicaみたいな感じ。
旧市街は、まるで映画の世界。
1600年代の建物とかが普通に健在。
地震がなく、1814年のナポレオン戦争以降、戦争してなく、第二次世界大戦にも公式に中立を表明していた。そのため古い建物が現存しているとのこと。
スウェーデンの首都ストックホルムの旧市街
世界一細い公道と言われている道
ストックホルム市の市庁舎見学へ。
ノーベル賞の晩餐会を行う場所で、とても豪華な場所だ。
議会場で色々質問をしてみた。
そこで驚いたのは、
ストックホルム市には市長がいないということ。
様々な分野の市議会から選ばれる財務長官 (Finansborgarråd) が実質的なリーダーとしての役割を果たしている。
市議会議員は選挙で選ばれ、
85%の投票率を誇るため、市民の市政への参加が当たり前。
そして市議会議員は、フルタイムが20%、80%はパートタイムの議員。
そのため様々なバックグランドのある議員がいて、
民意がしっかりと市政に反映される仕組みがある。
デモクラシーが徹底されていることに、大変驚かされる。
ストックホルム市の市庁舎
すでに情報過多になったが、
地下鉄を乗ってまた気づきがある。
地下鉄の構内には、物欲を刺激するような広告はほとんどなく、
アートだったり、アート性が高い表示物ばかり。
アート性が高い広告の多い地下鉄構内
ふとゴミ箱のようなものを発見。
コーディネーターの方へ質問をすると、
これはリサイクル用のペットボトルと缶の入れ物だよと。
地下鉄にあったリサイクル用のペットボトルと缶の入れ物
1本で1クローナに換金できる。
1クローナ(1SEK)は日本円で約15.33円
以前から、資源ごみを拾い集めて生計を立てている人がいる。ゴミをあさるのは効率が悪いし、コロナの怖さもあったため、ここ数年で、その方達のために寄付みたいな感じで資源ゴミを置く場所を作っていったとのこと。
なんて優しい国なのだろう。
電車には、
犬が乗って良い車両と、乗ってはいけない車両がしっかり明示されている。
余談だが、スウェーデンでは実は犬にも人権ならぬ犬権がある。
犬を飼うためには、まずはブリーダーから買うか、動物シェルターからの引き取りという方法がある。そして、犬を家に6時間以上放置してはいけない法律があるため、犬の幼稚園がある。
街なかでは、犬を引き連れて、散歩をしているたくさんの人たちをよく見た。
障害がある方が散歩を担うことも多いらしく、障害者雇用にも一役買っているらしい。
犬が乗って良い車両(左)乗ってはダメな車両(右)
街を歩くだけで、価値観の違いに驚くことばかり。
公園とゴミ箱
街なかにはゴミ箱が多く設置され、ベンチや公園が多い。
スウェーデンの多くの都市では、住民が自宅から300メートル以内で公園や緑地にアクセスできるように設計されているとのこと。これは、日常的に自然と触れ合う機会を提供するためのものらしい。
なんと豊かな発想だろう。
社会構造の根底にある、社会主義的な平等な世界と、民主主義が共存。
福祉が手厚いが、経済成長も維持している。
経済的な効率性と社会的な公平性を両立させることを目指している。
市場経済のメカニズムを活用しつつ、政府が積極的に介入して社会保障を提供することで、安定した経済成長と高い生活水準を実現しているとのこと。
夜はクラシックなスウェーデン料理のレストラン、ペリカンで食事。
サーモンを堪能し、大満足。
老舗レストラン ペリカン(Pelikan)
夜8時の街。白夜の中を歩く私。
知的興奮と、長旅の疲れで、変なテンションの1日がすぎていきました。
次回メルマガに続きます!
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株式会社SHUHARI
元気キッズグループ 代表 中村敏也
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困っている保育所の足元を見た高額な人材紹介会社に頼らず、自力で採用できる力を、すべての保育所が持つことができれば、より良い保育環境が広がるはずです。
子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。
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2024年7月9日
NHK番組『クローズアップ現代』(6月19日放映回)に
元気キッズ第二根岸台園がとりあげられました。
クローズアップ現代(外部リンク)
WEB特集「日本版DBS」被害者 加害者 模索する現場の声から考える
日本版DBSについて取り上げる回で、
「死角を作らない、模索の現場は」として
男性保育士が現場にてどのように子どもたちと関わるかを取材いただいています。
第二根岸台園の男性保育士や私が話しました。
センシティブな内容ですが、ちゃんとやってきたことは伝わると思います。
株式会社SHUHARI
元気キッズ 代表 中村敏也
2024年6月22日
いよいよ6月1日に元気キッズビブリ教室の放課後等デイサービスがスタート!!
さいたま市大宮区付近の皆様
是非ともよろしくお願いします。
https://www.genki-kids.net/bibli/index.html
株式会社SHUHARI
元気キッズ 代表 中村敏也
2024年6月3日