中村敏也 ブログ コラム 保育 療育 児童発達支援

カテゴリー:メルマガ
カテゴリー:メルマガ
中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.27

参考:メルマガバックナンバー 2022.5.2 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.27「アウトプットしないと伝わらない」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.27
「アウトプットしないと伝わらない」

先日、メルマガの号外でお伝えしたのですが、
この度、第2冊目の本を出版いたしました。

4月29日発売
発達障がい、グレーゾーン
 発達が気になる子どもへの関わり方を教えてください!

本を書くことは、
自分達の思いを外に発信する
とても有効な機会であることは間違いないですし、
本を書くためには、
自分達の考えや意見を研ぎ澄ませていく過程がとても大切になります。

今回の本は、児童発達支援事業の先生たちと協力し作成いたしました。
みんなで話しあった内容を、文章にして、
また出来上がった文章を、みんなで読み、
おかしなところや、もっと違う表現があるかな?と校正していく。
何を言いたかったっけ?
なんて頭の中がくるくる回っていくことも多く、とても骨が折れる作業です。
しかし、このように思い悩むことがなければ、
人に伝える自分の考えや意見は固まって行きません。
そんな試行錯誤を経て出版することができました。

日々の家庭での関わり方、
集団生活での関わり方など、
課題感のある児童への関わり方を、
場面ごとにわかりやすく説明している内容の本です。
保護者の皆様や、保育園、幼稚園、小学校の先生たちにも読んでいただきたい内容となっています。

なぜ私がこの本を書いたのか?

療育支援は、いつも子ども達に
「がんばれがんばれー」って行動変容を促していく支援です。
課題感を克服するためにはとても大切なアプローチです。
いわゆる医療モデルです。

でもこれって、子どもへの負担もすごく大きいのです。
週5で療育に通って、毎日「がんばれがんばれー」と働きかけられる子ども達の中には、しんどいなと感じる子どももいるかもしれません。

では、療育施設ではない場所、
例えば、保育園や幼稚園が、発達に課題感のある子ども達にとって居心地の良い場所になったとしたら、子ども達も無理に頑張らなくてもよくなるよー。
ここ、施設周りが変われば、障がい度合いが下がっていくよね。
という考え方、
これが社会モデルです。

私が地域で児童発達支援事業所など福祉サービス事業所を増やしているのは、
地域での受け皿をふやしていくこと、
この社会モデルを意識して展開しています。

しかし、受け皿ばかりが増えてしまっては、
そこに分断が生まれてしまいます。
療育に通う児童は療育施設だけしか行けないというのは、
やはりおかしい。

保育園、幼稚園、小学校、地域の集まり、スポーツクラブなどで
共に育つ時間が、子供達の発達においてとても大切です。

けれど、実際に関わる先生達は、発達に課題感がある子ども達へ、どのように関わって良いかわからない。だから「ウチではお預かりできません。療育へ通ってください…」と言うしかなくなるという現実があります。

私は、発達に課題感のある子ども達のことを、障がいを持っているとは思っておらず、一つの個性であるという認識をしています。

支援をしていく上で、
子ども達が感じていることや、
見えている景色など、
子ども達の気持ちを想像し、共感することがとても大切である
と考えているため、
常に子ども視点で物事を考える癖がついています。

その上で、
どこが困っているのかな?
いや本人は困っていないけど、
この場面では周りに合わせられる方がいいかな?
と、支援内容を考えていきます。
あくまで、それぞれの子の違い=個性的なところ を受け入れることが大切だと考えています。

しかしながら、保育園、幼稚園、小学校、地域社会に置いて、まだまだ「違い」を「障がい」と捉えて、どのように接していいのか わからない先生もいらっしゃるため、「現場では保育できない」といわれてしまう「分断」が起きてしまっているのだと思います。

特に、それぞれの子どもに向かい合っていきたいのだけれども、どのように関わっていけば良いのかわからない、誰に相談して良いかもわからない という保育・教職の先生達から「困っている」という声を多く聞きます。
「知らない」「わからない」からこそ、安易に「分断」という選択肢を使っているのだと思うのです。

そこで、
現場の先生や、子育てに関わる人に
ある程度、療育視点の知識をもっていただけたら世界は変わるかもしれない
と思い、この本を作りました。

今回の本は、専門的な言葉をほとんど使うことなく書き上げましたので、
非常に読みやすい本になっております。
たくさんの方に読んでいただき、
地域全体が子育てに優しい環境になってくれたらいいなと思います。

自分の考えや、経験を、たくさんの方に知ってもらうことが第一歩だと思い、
今の私の使命は、この本を少しでも広めることです。

このようにアウトプットすることで、
もしかしたら世界を少しだけ変えることができるかもしれません。

そこで、皆様にご協力いただきたいのです。
この本の趣旨にご賛同いただけましたら、
ぜひともご購入いただきたいのです。

↓発売キャンペーンも行います!
https://mailchi.mp/2f6333babce5/newrelease0429
発売記念講演など実施いたしますので、
上記のURLよりお申込みいただき、ぜひともご参加いただけると嬉しいです。
そして、そして、ご自身の周りで、子どもの発達に悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、ぜひともこの本をご紹介いただきたいです。

応援のほどよろしくお願い申し上げます。


発達障がい、グレーゾーン…
発達が気になる子どもへの関わり方を教えてください!

 
 

元気キッズグループ
代表 中村敏也

 

———————————————————-

株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

———————————————————-
 
 
中村敏也メルマガ
中村敏也のメールマガジンでは
・保育・児童発達支援の経営のためになる情報
・オンラインセミナーのご案内(メルマガ読者限定案内あり)
・講演会のご案内
などをお送りしています。

困っている保育所の足元を見た高額な人材紹介会社に頼らず、自力で採用できる力を、すべての保育所が持つことができれば、より良い保育環境が広がるはずです。

子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。

※メールが届かない場合、携帯メールの受信設定、迷惑メールの設定などをご確認ください。
@shuhari.bizからのメールを受信できるようにしておいてください。

保育園運営の教科書

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.26

参考:メルマガバックナンバー 2022.3.10 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.26「委員会、始めました(1人3役の薦め)」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.26
「委員会、始めました(1人3役の薦め)」

 
日本にある企業は、大半が中小企業です。
組織がしっかりしていて、人材が豊富な大企業のような会社は、ほとんどないと思います。

私たち元気キッズグループも、常に人材不足。
毎年、新たにいくつかの事業所を開所するために、育成途中の人材でも新規の立ち上げに回ってもらうなんていうことばかりです。
 
みなさんの組織でも、
人材不足を感じたり、
職員それぞれの能力が十分に育っていない
という悩みを持つことが少なくないのではないしょうか?
 
そこで、まず考えることといえば
「研修」
職員1人1人のレベルを上げるために、
研修制度を導入している組織は多いと思います。
 
研修は、
ちゃんと狙いを定めて行えば、とてもとても効果的です。
意欲のある職員が集い、意欲のある講師によって、良い場が作られていきます。
 
なんと素晴らしい光景なんでしょうか!!
 
その光景を眺めているだけで、
意欲に燃えた職員ばかりで、なんて素晴らしいのだろうと、
胸いっぱいになることでしょう。
 
…しかし、
研修が終わって、しばらくしても、
あまり変化の起きない現場を見ることがあります。
 
あれ?おかしいなぁ?
研修の後ってこんな感じだったっけ??
と首を傾げることがありませんか?
 

何がいけなかったのでしょうか?
 
ちょっと考えてみましょう…
 

そうです。
研修は大変素晴らしいものでした。
その場で聞いたことは、確かに素晴らしかったし、やってみようと思ったのです。
 
しかし、現実は甘くはありません。
日常業務に忙殺された職員たちが、新しいことにトライするのは非常に大変なのです。
 
そして時間がたち、
研修の内容も頭の中から消えていき、
何も変わらないままになってしまう…
 

このメルマガの読者であっても、セミナーに行って良い気分になったけど、結局、何も変わっていない自分に気づいた…なんて経験がある という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ちなみに私は、そんな経験ばかりしてきました。
 
それは、
ただ研修を受け身で受けているだけで、
できた気になったり、当事者としての意識が少ないから、
行動変容まで行き着かなかったのです。
 
これでは時間と、研修時の賃金の無駄になってしまいます!!
 

そこで、私たち元気キッズグループでは、
「職員を当事者にしてしまえば良いぞ!」
と委員会を発足しました。
 
ICT業務改善委員会
社員教育研修委員会
保育計画委員会
監査対策委員会
などなど。
 
そして、各施設長を強制的に委員に任命しました。
1人が必ず2つ以上の委員に所属するようにしました。
 

この委員会の狙いは

  1. 自分たちで考えることで、当事者意識を持ってもらうこと。
  2. 1人で複数のことを兼任できるようになれば、少数精鋭でも効率的な組織運営を目指せること。
  3. 委員会で決定した内容を各施設へ、自らプレゼンを行う必要があるため、プレゼン力が高められること。

これで、みんなレベルアップだーっ!
 
て思ったのですが…
 
現実はそんなに甘くはありませんでした。
 
議論を活発に行っている委員会もあれば、
あまり盛り上がらない委員会もある。。。

みんな意欲に燃えて、他人のことを思いやる、
本当に素晴らしい職員たちなのですが…。
 

その差はなんだったかというと、
 
「その委員会のリーダー格のファシリテーション力」
でした。
 
ファシリテーション、つまり、ものごとがスムーズに進んでいくように引っ張っていく力、場を作っていく力の違いで、議論の質、成果が大きく大きく変わってくるのです。
 

そこで、
全てを委員会任せにするのではなく、経営層が、あまり盛り上がっていない委員会には積極的に関与し、時にはファシリテーションを買って出たりと、丁寧に接していくと、停滞していた委員会も、どんどん活発な意見が飛び交い、エネルギーを生み出してきました。
 
また、この委員会制度は「1人が複数の委員会に所属している」ので、盛り上がってる委員会の熱量が、他の委員会にも波及していき、結果として全体的なレベルアップに繋がっていきます。
 

委員会を立ち上げた結果、
職員の

  • ①当事者意識
  • ②1人2役、3役を担うことでの視野の広がり

を今のところ感じています。
 
今後は、

  • ③プレゼンテーション能力

をどう高めていくかが課題です。
 
まずは、3月の社員総会に、
施設長のプレゼン時間を確保し、
発表する場を作ることから始めてみます。
 
ぜひ、みなさんの組織でも、
委員会を組織して、発表する場を作ってみて下さい。
きっと職員のみなさんの新しい面、能力などを発見できると思います。
 
———————————————————-

株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

———————————————————-

 
中村敏也メルマガ
中村敏也のメールマガジンでは
・保育・児童発達支援の経営のためになる情報
・オンラインセミナーのご案内(メルマガ読者限定案内あり)
・講演会のご案内
などをお送りしています。

困っている保育所の足元を見た高額な人材紹介会社に頼らず、自力で採用できる力を、すべての保育所が持つことができれば、より良い保育環境が広がるはずです。

子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。

※メールが届かない場合、携帯メールの受信設定、迷惑メールの設定などをご確認ください。
@shuhari.bizからのメールを受信できるようにしておいてください。

保育園運営の教科書

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.25

参考:メルマガバックナンバー 2022.2.17 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.25「第6波と保育について」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.25
「第6波と保育について」

保育事業者としての心の声を聞いてください。
*今回の内容は、多分に心情が反映されており、不愉快な想いをされる方がいるかもしれませんが、あえて保育事業を運営している私たちの生の声を届けたく、荒々しい内容となっております。
 

令和3年12月に新たな波、オミクロンがやってきた。
感染力が今までの10倍みたいなことを聞いていたのに、ファクターXがあるかもしれない日本人は、きっと今まで通りに対策をしていれば平気なんじゃなーいなんて呑気に構えていた。

雰囲気が変わったのは、年が明けてから。
感染者の増加数に、今までと性質が全く違うことに驚いた。

今までと何かが違うと感じ、
年明け早々に、
「この波は今までとは性質が大きく異なるから、きっとすごい数の感染者数になるぞっ」と職員達に伝えた。

この時は、
「心構えがあればどうにかなるさ」という予防線をはった感じでいた。
本当は、今までと何がどう違うか分かっていなかったのだが、騒いでみただけだった。
日を重ねるごとに、感染者数が過去に経験がないペースで増えていく中、感染対策を徹底しよう!なんて、いつも通りの声がけをしていた。
 

そのうち職員から緊急連絡が入りだした。

  • 主人が陽性で濃厚接触者になったため出勤できません!
  • 息子の小学校でクラスターが起きて、学級閉鎖になり出勤できません!!
  • 子どもの通う幼稚園が閉園になって出勤できません!!!
  • 子どもが陽性になって、家庭内感染の可能性があるので出勤できません!!!!

みんな申し訳なさそうに、
あたかも責任が自分たちにあるみたいに話し、
泣き出す職員もいた。
 

そして2月初めにはあっという間に保育園に「働ける職員」がいなくなった。
 

国の通達では、保育士の配置基準を満たさなくても運営可能だというので、
少ない職員で運営をしたとして違法ではない。
 

ー そんなことしていいのか?と自問する。
 

ある政治家は、濃厚接触の定義をすぐに変えて、
保育園を止めるな!みんなが働けなくなるだろーって叫ぶ。
 

ー 我々保育の現場の職員のことをどう思っているんだって憤る。
 

保育園を閉めると働けなくなる家庭がでて、困るのは十分承知です。

ですが、
今まで
少ない人数で保育することって、あれほどダメじゃんって言ってたじゃん。
配置基準を満たさない保育所は監査の項目で公表するって脅してきてたじゃん。。

濃厚接触の定義を変えてすぐに保育士を現場にもどせって言うけれど、
保育士だって感染リスクど真ん中で、心をすり減らして頑張っているんですけど!!!
 

肌あれがひどい保育士が、ウレタンマスクをした上に不織布マスクをしていたら、保護者からクレームが入った。
命を守るものが、適切なマスクの仕方もしないで、そんなんで命を守れるのか!って。
看護師資格のある市役所職員からマスクは適切に使用してくださいと指導が入る。

えっと、保育中、ずっとマスクを隙間なく顔につけていることなんて、ほぼ不可能ですけど、それを真顔で言うのですか?
 

もちろん、
感染対策は行いますが、
医療従事者とは、衛生環境も、体制も、もらっている手当も、何もかも違うのに同列にしないでよ!
 

今まで押し殺していた感情がぽろぽろと零れ落ちてきて、涙がでてきた。
 

保育士に人権はないんですか?
仕事としての誇りを持たせてくれないんですか?

尊厳を奪わないでください!!お願いします!!!
 
 

先日、2歳児にマスクを奨励するって報道がありました。。

非現実的すぎる。

マスクをしながら日中支援で動き回る職員からマスク着用の現状が届く。

片頭痛がひどくなりました。
肌荒れがひどくて大変です。
子どもたちにマスクを外した自分の顔を覚えてもらえてないのがつらいなど。
 

こんな身体的、精神的負担を乳幼児にも与えるのですか?
 

乳児は、口の形で言葉を覚えたり、感情を理解し、発達し成長していくもの。
その経験をしないで育った乳児たちのこれからを想像すると恐ろしくなります。

マスクをする大人に囲まれ、息苦しいマスクをさせられる子ども達。
子どもが当たり前にもっている、豊かに発達する権利はどこにいったのだろうか?

フランス政府は、子どもたちが育つ環境に配慮しながら、表情が見える透明素材でできたマスクを保育・教育現場に「一斉配布」したと聞いたが、日本政府は、大人目線でのみ施策を考えているように見える。

政治家の皆様、一度、1日保育に入ってみてから発言してほしい。
いや、周りの方、秘書さんでもいいので体験して、ぜひ実状を報告してください。
 

最近、とても怖いと思っていることがあります。

京都大学大学院教育学研究科
教授 明和 政子先生による
教育シンポジウム「コロナ禍でのヒトの育ち」
の中で指摘がされていましたが、

乳児の発達段階の中の感受性期(生後2ヶ月から未就学児の頃)は、環境により神経ネットワークが大きく変化する。
特に視覚野は、生後8ヶ月ごろから表情認知ネットワークが経験により顕著に変化する。
大きな表情の動きなどを目で見て、もの真似をして、他者の感情を理解していく過程が、感受性を育む。
マスクによって、表情を隠された状況では、相手の気持ちを理解する力、Empathyが育まれにくいのです。
 

保育の現場で起きていることに違和感があります。

初めて訪れた乳児が、簡単に親から離れ職員に抱っこされている姿。

これは職員のあたたかさから、すぐに慣れているわけではない。

乳児は、大人たちがマスクをしているから、だれがだれだか認識ができていないから、簡単にだっこを許すのです。

これってすごく怖いことです。
大切なアタッチメント形成の時期に、表情の変化による認識能力が欠けてしまう子ども達は、どんな育ち方をしていくのでしょうか?
 
 

私たち保育に関わるものは、
それでも保育をあきらめることなく全力で保育をします。
 

どうか、社会が、子どもの発達のこと、子どもの権利のこと、子育てしにくい環境の中で頑張っている保護者のこと、現場を支えている保育者のことをもっと理解してもらえるようになることを切に願っております。
 
 

最後に、
このような内容をメルマガで配信することは意味がないかもしれませんが、
メルマガ読者の方々に知っていただいただけでも、少し救われる気がしております。

そして、私自身、このような声を、
行政側にどんどん発信していかなければならないと思っています。

コロナ禍で、みんながみんな、
それぞれの場所で、それぞれの立場で必死に踏ん張っています。

行政の方だって、保育園だって、サービス業の方だって、みんな必死です。
そんな中で、自分の業界のことを分かってくれよって、受け身でいては、
大切な事が伝わらないと思います。

ぜひ、理不尽さを抱える保育者の皆様、また、同業の皆様、その他の業界の皆様も、現状に理不尽さや問題があれば声をあげていきましょう!
 
———————————————————-

株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

———————————————————-

 
中村敏也メルマガ
中村敏也のメールマガジンでは
・保育・児童発達支援の経営のためになる情報
・オンラインセミナーのご案内(メルマガ読者限定案内あり)
・講演会のご案内
などをお送りしています。

困っている保育所の足元を見た高額な人材紹介会社に頼らず、自力で採用できる力を、すべての保育所が持つことができれば、より良い保育環境が広がるはずです。

子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。

※メールが届かない場合、携帯メールの受信設定、迷惑メールの設定などをご確認ください。
@shuhari.bizからのメールを受信できるようにしておいてください。

保育園運営の教科書

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.24

参考:メルマガバックナンバー 2022.2.10 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.24「年間計画の大切さ」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.24
「年間計画の大切さ」

 
早いもので令和4年も2月に入ってしまいました。
保育や福祉関係の皆様は、3月締め4月初めのサイクルの方が多いと思います。
今年度もいよいよ大詰めです。

このメルマガの読者の皆様はマネジメント層が多いと思いますので、
そろそろ次年度の年間計画などが固まりつつある時期だと思われます。

 
年間計画の作成について

私はいままで、3月の社員総会で発表するために、
「未来から逆算して作成したフーチャーマッピング」
という手法でつくった計画から、言葉を抽出して、
来年1年の方針をキャッチコピーにして発表していました。
あんまり作りこまずに、こういった方針だっていう感じのライトなものです。

しかし、今回は、いつもと違う方法で年間計画に向き合っています。
 

1.課題図書に向き合う
 
「ストーリーとしての競争戦略  優れた戦略の条件」
 楠木建(著)

年末年始にこの本とじっくり向き合い
・SP(Strategic Positioningの略でポジショニングのこと)
・OC(Organizational Capabilityの略で組織能力のこと)
を自社に照らし合わせてじっくりと考察していきました。
クリティカル・コア(いろいろな違いをつなげていく中で、肝にあたる部分)は何かを見つめ直せた充実した年末年始でした。
精読することが少ない私がじっくりとかみしめるように読むことによって、
少し筆者の考えに近づけた気がしました。あくまで気です…。

この筆者の主張は、
『フレームワークだけの経営分析では、決して良い結果につながらない。
起承転結のものがたりの先に競争優位があるんだ』
ということですが、とても簡単にはまとめられないので、解説はスルーします。すみません。
興味がある方はぜひ読んでみてください。

 
2.先輩経営者に壁打ち

今回は、骨太の3年間の中期計画を、
大変尊敬する経営者の方から指南をうけながら作っています。
この自分よりも数段上の思考レベルの方に「壁打ち(自分の考えを人に話すこと)」をしながら計画をつくっていくと、本当に深く深く思考が進むのがわかります。

今まで自己流で、型がない中でやっていたことが、型を学ぶことでこんなに視界がクリアになるものなのだと非常に感動しました。
私自身、基本は「本」が先生であり、手当たり次第に読み込んでいくスタイルで経営者としてのマインドを獲得してきました。
しかし、先輩に教えをいただくことで、
「自分の意見を磨いていくことの大切さ」を、
経営者になって18年目にやっと気がつくことができました。

最近読んだ本
「自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術 」
 細川 英雄 (著)

の中で、
『自分の言葉、自分の意見いうのは、対話した中でうまれてくるものだ』
という趣旨の内容がありました。
(また本かい!!!って心の突っ込みありがとうございます。)

私も、先輩経営者との壁打ちの中で、
自分自身のあり方を問い続けることができ、
私たちがやるべきことが明確になりつつあります。
この春には、うまれかわった Genkikids Group をお見せできると思います。

 
さて、話を戻しますが、
この年間計画をしっかりつくることで、私自身、何がよかったかというと

  1. 自分の会社の現状について、深く考察ができる。
  2. 自分の会社のポジショニング(SP)を再度認識し、そこに組織をどうつくっていくか(OC)の戦略をつくることで、自信を持つことができるようになる。
  3. 自分たちのSPとOCがわかれば未来にむかってアクセルを踏むことができる。

そして、何より

  1. 金融機関の担当者が喜びます!!

先日、作りかけの年間計画を銀行の担当の方にみせたら、
「ここまで作っている会社ありませんよ!すごいすごい!!僕なんか、毎回、新しい融資案件のとき、その会社のSWOT(スウォット)分析とか作らなくちゃならなくて、たいへんなんですよー。
あと、この資料がすごいのは、僕が他の支店に移動するときの、次の担当への引継ぎにとても役にたちます!!」
って、言っていました。
いやいや、そこはがんばれよ… と心の中で思いましたが、口には出しませんでした。。。

まぁ、つまり、
しっかりした年間計画を作ると、
社外の、特に金融関係の評価が高まることがわかりました。

 
ということで、
もし、年間計画を準備しようとしている方や、まだ未作成の方は、
ぜひ、この2月に取り組んで、3月に発表できるようにしましょう。

きっと、あなたにとってのストーリーが見えてきます。

それではまた!

———————————————————-

株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

———————————————————-

 
中村敏也メルマガ
中村敏也のメールマガジンでは
・保育・児童発達支援の経営のためになる情報
・オンラインセミナーのご案内(メルマガ読者限定案内あり)
・講演会のご案内
などをお送りしています。

困っている保育所の足元を見た高額な人材紹介会社に頼らず、自力で採用できる力を、すべての保育所が持つことができれば、より良い保育環境が広がるはずです。

子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。

※メールが届かない場合、携帯メールの受信設定、迷惑メールの設定などをご確認ください。
@shuhari.bizからのメールを受信できるようにしておいてください。

保育園運営の教科書

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.23

参考:メルマガバックナンバー 2022.1.27 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.23「商品化する子ども達と、レジリエンスやグリッドについての考察」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.23
「商品化する子ども達と、レジリエンスやグリッドについての考察」

ピケティ「21世紀の資本論」で富が1%に集中している事実を付けつけられ、資本主義への疑問が囁かれ始めてから数年、今回の新型感染症の中でも、お金があるものに富が集中し、非正規労働者などの持たざる者がますます貧困化しています。
そんな中で、日本でも岸田首相が「新しい資本主義」を提唱するなど、今まで通りではうまくいかない世の中なのかな?っていうのはみんなが感じていると思います。

幼児教育界にも起きている「所得格差」

「所得格差」は、幼児教育界にも大きなうねりを伴って巻き起こっています。
都心部における私立小学校への受験者数が、コロナ前と比べ10%アップと、かなり大幅に増えています。
公立の小学校のコロナ禍の対応に比べ、私立の方が、オンライン化などの対応が迅速かつスムーズに行われたとし、より良い教育を受けさせたい家庭が増えたのが原因とのこと。

しかし、小学校から私立へ通わせることができるのは、やはり所得が高い家庭に限られているために、ここでも貧富の差が、教育の機会の不平等を推し進めているのがわかります。

このようにある程度の高い所得者層は、ますます我が子に良い教育をしよう
という流れが起きているのです。

例えば

  • サッカーチームでレギュラーを取るために、所属チームとは別にプライベートコーチや、サッカー塾みたいなところに通わせる。
  • 中学受験用の塾に通わせているが、成績順のクラスが上がらないために、追加で他の補講塾へ通わせる。
  • キャンプが教育的に良さそうだからファミリーキャンプに行こう!
  • ピアノが情操教育に良いから3歳からはピアノを学ばせよう。そのためには、ピアノに興味を持たせたいからリトミック教室に0歳児から通わせよう!
  • どうやらモンテッソーリ教育がいいらしいから、取り入れている幼稚園に入れるために引っ越しをしよう。
  • イエナプランを実施している小学校があるから長野に家族で引っ越して、父親は東京に平日は単身で住み、週末長野に帰る2拠点生活をしよう。

などなど。

環境を整えることはとても効果的で、
子ども達が楽しんで行っているのであればとても良いことだと思います。
しかし、いろいろな経験をさせるためには、とにかくお金がかかります。
親の経済力で、子どもの経験値を買っていく、いわゆる「課金ゲーム」感が満載です。

商品パッケージ化する子どもたち

そして、さまざまな幼児教育教材や、習いごとをし、
これをすれば他の子に遅れることがない、秀でることができるなど、

「あれ」と「これ」をすれば問題ない
など

いわゆる
『さまざまな経験をすることで、地頭の良さを培い、かつ、成績をよくして良い学校に入れ、良い大学にいき、良い会社に入るまでのパッケージ』
が所得が高ければ買えるのです。

それはまるで子どもをこの「商品パッケージ」に当て込んでいく感じです。

子どもを「商品パッケージ」にして、
このパッケージ通りに子育てをすること、親の満足感を得ることで、
今の幼児教育産業は成り立っています。

でもこれって、
こうした方が成功率が高いから、我が子のために親も頑張ってお金を工面していろいろやっちゃうんです。
だから決して悪いことではないし、子ども思いの素晴らしい親の行動です。
いわば需要と供給がマッチしているから、ますますこの流れに拍車がかかっていきます。

けれども、
もし、そこに子どもの気持ちがともなっていないと、
このパッケージ商品は有害になってしまうのです。

「グリッド」と「レジリエンス」

このパッケージ商品のなかでの謳い文句であって、
最近の子育て世代の意識の高い人達には当たり前になりつつある概念に
「グリッド」と「レジリエンス」などの非認知能力
【やる抜く力】と【変化に対応できる力】があります。

これ、ほんと、これ正しい概念ですよね。

だって、こんなに変化の激しい、まさに激動の時代の現代社会で、少しの失敗でめげてないでちょっと踏ん張る力の「グリッド」だったり、昔のやり方が通用しないから新しいこと試していこうよ。対応してこうぜっていう「レジリエンス」は、超重要ですよ。
わかる、わかるよーって思うのです。

けど、けどね。。
じゃ、どうやったら身につくのかっていうと、
実際のところ、これっていう決定的なものってないのです。

巷に溢れる勉強の教材は、
このパッケージを買えばグリッド、レジリエンスが身につきます
っていうのですが、
いつ、どこでそんなエビデンスが取れたんだろう?って思うのです。

思考の手順を遊びの中で再現するとか、
答えのないものを課題にして取り組むとか、
たぶん一部の情報を加工すれば、
なんとなくそれらしいものはとれると思うけれども、
本来、10年くらいの単位の研究をしなきゃ無理なんじゃないかと思うのです。

「信頼できる人」との愛着形成

本当に効果がある教材というのは、
その時の雰囲気とか、その子の性格とか、環境とかに大きく関わってくると思うのです。

ですので、
もちろん保育園でもそんな空気感や環境を作ることをとても大事にしています。
こうした雰囲気づくりをすることで、主体的に楽しみながら、あそび続ける子ども達の姿をたくさん見ることができるのです。

ではその雰囲気ってどうやって作るのか?
何が大事なのかな?
っていうと、

【信頼できる人】がいること
なんです。

マシュマロテストという有名な実験があります。
目の前のマシュマロを我慢できた子の方が将来的に成功しやすいという傾向がでた実験です。
実は、この実験は、条件を変えてみると結果に違いがでてきます。

実験前にマシュマロを渡す大人と遊んだグループと
遊ばなかったグループでは、
遊んだグループの方が我慢できる割合が高かったというレポートがあるのです。

つまり、
なんとなく知っているし、遊んでくれている「信じられる人」
という大人からの指示なら従いやすいのです。

たとえば、親からネグレクトを受けていて食べるものも与えられない子供に、マシュマロを我慢させようとしても、今、食べなければ無くなってしまうという本能にしたがい躊躇なく食べます。
そこに信頼できる経験がなければ将来を見通して行動なんてできないのです。

「グリッド」や「レジリエンス」というような非認知能力の基礎には
他人を信じられるかどうかという、
本当に当たり前のことが大前提にあるのです。

親を信じられること
先生のことを信じられること
大人を信じられること
友達のことを信じられること

が、その場を豊かにし、
安心して学習=あそびに取り組めるんです。

ですので、
幼児教育の情報にふりまわされている保護者のみなさんや、
グリットとかレジリエンスとかを商品パッケージのように扱っている教育関係者の皆様には
一度、たちどまって

そこに愛があるのか?
と見つめ直し、愛着形成を第一に取り組んでほしいなと思うのです。

お金がある人が勝ちやすい世の中ですが、
お金だけあっても、愛がないとイケてないよ
ということです。

SDGsを実現するために

本来ならば、お金があってもなくても、
平等に良質な教育や、生活基盤がなくてはならないのです。
それがSDGs(持続可能な開発目標)を実現するってことです!
これは、社会の責任だし、政治の責任であると思います。
今、こんな世の中になっているのは、
そのような政治を許している我々市民の無知と、
しょうがないよ という諦めなんだと思います。

自分の意見や言いたいことっていうのは、
勝手にできて来るのではなく、いろいろな影響があってでてくるものです。

知りたい情報だけを取り入れるのではなく、
いろんな情報に触れて、
家族や仲間と話し合ったりして、
自分の意見を見出していく。
そして、変だなって思ったら、ぜひ変だーって発信していきましょう!

それが、社会の不平等を是正する一つの力になると思います。

———————————————————-

株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

———————————————————-

 
中村敏也メルマガ
中村敏也のメールマガジンでは
・保育・児童発達支援の経営のためになる情報
・オンラインセミナーのご案内(メルマガ読者限定案内あり)
・講演会のご案内
などをお送りしています。

困っている保育所の足元を見た高額な人材紹介会社に頼らず、自力で採用できる力を、すべての保育所が持つことができれば、より良い保育環境が広がるはずです。

子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。

※メールが届かない場合、携帯メールの受信設定、迷惑メールの設定などをご確認ください。
@shuhari.bizからのメールを受信できるようにしておいてください。

保育園運営の教科書

中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也