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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.32「より求められるコミュニティを作り、存続するための思考」

参考:メルマガバックナンバー 2022.10.6 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.32「より求められるコミュニティを作り、存続するための思考」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.32
「「より求められるコミュニティを作り、存続するための思考」

こんにちは。
株式会社SHUHARI 中村敏也です。

最近のニュースを聞いていると、
どうしてもネガティブなことが耳に入ってきます。
円安、原油高によるインフレの影響での不景気の足音、出生率の低下に伴う少子化の加速、不登校児童が過去最高、空き家問題、貧困問題、8050問題などなど

どれもすぐに行動を起こさないといけないことばかりですが、
特効薬なんてどこを探しても見つからない。

10月3日 岸田政権が2年目に入り新たに所信表明をいたしました。
「朝日新聞デジタル 岸田文雄首相の所信表明演説(全文)」
https://www.asahi.com/articles/ASQB36FMLQ9ZUTFK01X.html

大きく分けて8つのことについて言及しており、
最も力強く言っているのが経済について。
これは誰もが望むことですし、ぜひ革新をお願いしたい。

私が一番ここをお願いしたいと思った項目が
9.包括社会の実現 のところ。
「新しい資本主義を支える基盤となるのは、老若男女、障害のある方もない方も、全ての人が生きがいを感じられる多様性のある社会」
とはっきりと明言!

今の学校教育、労働環境、社会の評価基準 諸々、もう制度疲労を起こしまくりで、どの分野においても歪さを感じています。

特に児童周りでは子育て罰のような不寛容な社会、教育格差、不登校問題や子どもの貧困問題などなど、随分と言われているのにまだまだ具体的な解決策が見いだせていません。

ぜひ岸田政権には着実な改革を国民に忖度なしで断固行って欲しい!
でも、きっとそんな簡単ではないのはわかっているけども。。

はぁ、なんだか未来を想像するとゲンナリしてしまいますね。

そんな雰囲気の世の中なので、
ますます心の不調を訴える人が多くなっているようです。
「@DIME 相談内容も変化、産業医の6割以上が「コロナ前と比べて相談件数が増加」」
https://dime.jp/genre/1468276/

では、これからの希望を見出せるキーワードは何かな?
と考えていくと、
「コミュニティ(サードプレイス)」ではないかと思います。
 
 
『集まる場所が必要だ–孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学 』
 エリック・クリネンバーグ (著)、 藤原朝子 (翻訳)

この本では、コミュニティの重要性をいくつかの事例と共に紹介しています。

図書館や公園などの人が集まる場所があることで、
幸福度の向上や、犯罪率が低下するなど様々な事例と共にに説明しています。
特に犯罪率の低下のためには、住民が自分の街に責任感が持てるような構造を作ることで、自分達で街を綺麗にしてくインフラの整備こそ大切だとデータと共に説明しています。

図書館などのフリーで使え、人が集う施設や、公営住宅などで、
自分の区分をはっきりさせることで、
他人任せにしないで清掃活動に励み、
自然と交流が起こるような設計など。

この自然な交流の場は「自分の居場所」ということになります。

いわゆるこのサードプレイスの重要性は特に感じるものがあります。
※サードプレイス=家庭(第1の場)でも職場や学校(第2の場)でもない第3の居心地の良い場所
 
 
私の息子の話を少しします。
息子は大の「学校嫌い」で、毎日、学校に行かなくて良い理由を必死に考えています。
毎朝、体温計の温度を少しでも上げる方法を研究する姿には感心するばかり。

なぜ行きたくないのかというと、彼は勉強が得意で、常にクラスで一番テストができる。
そこを冷やかすクラスメイトがいて、その対応がとてもめんどくさくて行きたくないとのこと。かなりひどいこともされるらしいが、彼は空手をやっているので強いと思われているのか、これくらいならいいんじゃないって同級生は思ってやっているのかもしれない。
本人はHSC(ハイリーセンシティブチャイルド)傾向があるため、些細なことが非常に気になってしまうので、理不尽さはなかなか受容できないのです。

運動で足が速い子は単純に尊敬とともに体育や運動会などで賞賛されますが、頭の良さって公にすればするほど、なんだかあんまり良い感じに捉えられません。
先生もなぜか頭の良さや、成績の良さを表立って褒めない傾向を感じます。
彼はそんな理不尽さにもイライラを募らせているようです。

ここ数年の学校のアンケートで彼は「生きていてもしょうがない、なんで生きる意味があるんだ」と書いては小学校から連絡あり面談をしています。

ここで「小学校は義務教育だから行きなさい」っていうとどうでしょうか?
そんな理不尽な場所に行かせる意味ってなんでしょうか?

彼はどこでバランスをとっているかというと、
学校では教室ではなく図書室。
空手の道場や師範、仲間。
また学習塾や塾の先生や仲間たちなのです。

彼の居場所(=図書室、空手、学習塾)があることが彼の拠り所であり、生きるための幸福感に繋がっていると思うのです。
ここが彼のサードプレイスだと思います。

というわけで我が家は
「小学校に無理に行かなくてもいいよー」
という姿勢でいます。

もし同じ悩みを抱えている読者の方がいたら声を大にして言います。
「学校なんて行かなくてもちゃんと成長できますよーー!」
だから世間体なんて気にせず子どもと話していきましょう!!
 
 
さて、ここまで子どもの世界の話をしてきましたが、
今の社会人の私たちに置き換えてみたらどうでしょうか?
どんな時に幸福を感じますか?

家庭、仕事場っていう方はとても幸せだと思います。
友人との集いや、趣味のサークル、一人で喫茶店で本を読んでいる時とか、旅をしている時とか、どこかに居心地の良さがあることを知っている方も幸せです。

仮にどこにも居心地の良さがないと感じている方は、きっとその人から見える世界はディストピアでしょう。
これは、他人から見たら全くわからない、本人でしかわからない世界だと思います。

一見幸せそうに見えても実は孤独だったり、
経済的に成功している経営者だって、お金あるけど幸せなのかなって見える時もあります。
稼ぎは少なくても、自分の身の回りのことをきちんとしていて、気の合う友人や、趣味が同じ仲間がいて、丁寧に生きている方ってすごく幸せそうに見えたりします。

幸福感ってきっと人との繋がりのなかで見いだせるのではないかと思うのです。
 
 
さて、ここからは今後のトレンド話。

このように考察していくと、今後の日本においてのVUCAの時代(将来を予測するのが困難な時代)に求められるのはコミュニティです。

オンラインサロンとかそういうビジネス的なこともありますが、私はオンラインだけでなくリアルに人が集まれる場所こそが大切だと思っています。

どんなものかというと

  • 行政が主導のお祭りではなく、民間が主導して、行政と組んでのフェスなどの企画

 
特に比較的若くてアート的な思考ができる方が中心になる場所は人がとても集まります。
ちなみに朝霞市の「あさかストリートテラス」というイベントは、民間主導ですが行政もしっかり協力していてとても良いイベントになっていいます。
民間の主体は「NPO法人スマイルあさか」さん
https://smile-asaka.com/

イベントは記事はこちら
「MyTown東上線!!彩夏祭に負けてない!朝霞が誇るビッグイベント「アサカストリートテラス」」
https://machi.asaka-mytown.co.jp/event/festival/asaka-streetterrace-w060-20211120/
 
 
またシルバー層の方々も健康寿命への関心が高まるなか、こんなNPOも活性化しています。

  • 朝霞の街には平日にシルバー層の方が中心に2本の棒を持ってグループで歩いている人がいるので気になって調べてみたら「NPOのノルディックあさか」という団体が主催してました。

「県民活動総合センター お知らせ 特定非営利活動法人NORDIC(ノルディック)あさか(朝霞市)」
https://www.iki-iki-saitama.jp/kenkatsu/introduction3/特定非営利活動法人nordic(ノルディック/
 
 
お気づきでしょうか?
このように良質なコミュニティには、
質の良いコミュニティリーダーがいるのです。

これが、
これからの地域の活性化や、ビジネス的な面でも
非常に重要なキーワードになります。

オンライン上のサロンでも、優秀なコミュニティリーダーが必須となります。

今後は、いかにコミュニティを作り、優秀なコミュニティリーダーを育成し、持続的に発展するコミュニティにすることこそが、存続繁栄の鍵になることでしょう。
 
 
最後に、
上記で紹介した本の中で「図書館の重要性」が書かれていますが、
今、図書館の司書が窮地に立たされています。

「ABEMAヒルズ “手取り9万8千円” 公的機関で働いていても不遇な待遇「官製ワーキングプア」と呼ばれる非正規図書館員の訴え」
https://times.abema.tv/articles/-/10038030

コミュニティがwell beingの鍵であれば、
ぜひ良質な図書館や公民館の充実を。
そこで働く図書館員にも、誰でもなりたいという仕事に、生活できる職業となるようお願いしたいです!!
 
 

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株式会社SHUHARI
元気キッズグループ 代表 中村敏也

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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.31「新卒離職8年間0人を実現した元気キッズの新人育成」

参考:メルマガバックナンバー 2022.9.15 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.31「新卒離職8年間0人を実現した元気キッズの新人育成」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.31
「新卒離職8年間0人を実現した元気キッズの新人育成」

2015年くらいから保育士不足が激しく言われるようになり、
当時の元気キッズは新卒の離職が少ないということで新聞や、WEBメディアで取り上げられ、少しだけ興味を持っていただくことがありました。

読売新聞
中村 敏也のブログ 読売新聞「「働きたい職場」をつくる」
70seeds
6年連続・新卒離職0の保育園 仕掛け人が語った「逃げない覚悟」

*年間離職が0人というのは今までの一期間の話です。
最近は離職0人というのは人材の流動化にとってあまり良くないのではないか、と思うようになり、全体で4%くらいの離職率が丁度良いと思っています。

当時の新卒と比べ、今、元気キッズに就職をしたいと来てくれる学生の層が、少しだけ変わってきました。
それは、専門、短大だけでなく、大学からも応募がくるようになったこと。

創業当時は、荒削りで、少しやんちゃな雰囲気のある保育学生が多いイメージがありましたが、最近は、とても賢く、受け答えもしっかりし、とても素直な学生が増えている印象。

面白いのが、当時の少しやんちゃな新人の方が、今では立派に主任やクラスリーダーなどに育っているというところ。
反対にとても素直でなんでもそつなくこなす新人が、途中で心の不調を訴えるケースがでてきました。

これは何かあるのではと思いました。
どこかに元気キッズの制度不良が出てきているのではないかと疑いました。

先日行ったCoDoMonでのセミナーで、
「世代別の時代背景を理解した接し方が大切」
という話をしました。

世代別時価値観のイメージ

個人個人の常識は、その時代の社会通念が大きく関わってきます。
そのことに意識を向けないと、ついつい自分たち世代が過ごしてきた常識を持って、他の世代に接してしまいます。
特に年上の方は「最近の若いものは・・・」という意識を持ってしまいがち。
エジプトのピラミットにもそのような言葉が書いてあったと聞いたことがありますので、人間は進化しない生き物かもしれません。

人生の先輩である私たちは、
新人に一端を担う社会人として育って欲しいと愛を持って思っています。
そのために具体的に何をすれば良いのでしょうか?

前回のメルマガ
https://kodomoo.org/blog/605/
で紹介した本
「先生、どうか皆の前でほめないで下さい:いい子症候群の若者たち」
 金間 大介 (著)

引き続きこの本からヒントをもらっていきましょう。

最近の若者の特徴として

  1. 周りと仲良くでき、協調性がある
  2. 一見さわやかで若者らしさがある
  3. 言われたことはやるがそれ以上のことはやらない
  4. 人の意見は聞くが、自分の意見は言わない
  5. 授業や会議、オンライン会議でさえ存在を消す
  6. 一番嫌いな役割はリーダー
  7. 自己肯定感が低い
  8. 競争が嫌い
  9. 特にやりたいことがない

なんとなく想像できませんか?
そうだよねーと激しく同意した人は立派な中年です(笑

当の若者たちは、これらのことになんの違和感も持たないでしょう。
だってそれが彼らの社会通念ですから。疑いすらないです。

彼らは学生時代に、競争でなく協調を学び、本音で語る対話でなく、会話でやり過ごし、いつも笑顔でなんとなく場の空気が乱れないよう配慮し、なんなら先生からの印象をよくすることで、なんとなく良い成績をとる技術ばかり磨いてきたのです。

しかし、学生から社会人になった途端に、学生時代に先生や仲間から求められていたことから、社会人生活の中で中年層(上司、先輩)が求めることとの大きなギャップに驚き、そして自信をなくし、心の不調を訴えるのです。
 
 
そりゃ、そうなりますね。
 
 
安全で守られた学校の中での成績や人間関係ばかり気にして、実社会でサバイブするための力を身につける経験がなかったら、そりゃびっくりします。

何より、大企業や公務員が「安全である」という理由で選ばれているのは、安全で守られている場所にいきたい証拠。しかし、大企業もいつ潰れるかわからないし、公務員はサービス残業ばかりでとても激務だということに社会人になってから気づき、びっくりしてしまうのです。

これは、先生が一方的に黒板の板書を奨励し、テストの点数と謎の内申点という先生の一方的評価のみで個人の優劣を決めてきた教育システムが、若者を受動的にし、なるべく目立たないように、でも人に気にいられるすべを身につけるようにしてきた大きなツケを押し付けてきたためです。
 
 
愚痴ばかり言っていてもしょうが無いので、
私たちは彼ら若者が、
自己肯定感を再構築し、
やりたいことを認識し、
自分の足で歩き始めるよう
に促さなければなりません。

昔からの背中をみて覚えろが、
いかに古いかわかっていただけましたでしょうか?
 
 
そこで、大切なのは月並みですが、
OFF-JT(Off-the-Job Training) 座学研修
O-JT(On-the-Job Training) 実地研修
One on One Meeting 個人面談

まず、OFF-JTでやり方を丁寧に伝え、
対話を大いに奨励し、自分の意見を磨く機会を与えましょう。

O-JTでは、
「なぜ今この作業をやっているか」を明確に伝えてから、
実践している姿を見せていきましょう。いきなりやらせるのはNGです。
また、仕事のレベルをあげることだけに注力することなく、新人の心のケアのために、ちょっと上の先輩にメンター※として活躍してもらいましょう。
※メンター=指導者や助言者、手本となり成長を支持する人

そして、個人面談は定期的に行います。
その際、「傾聴」を意識してください。
自分の意見は1割もいりません。全部聞くのです。
意見というのは人との対話で生まれていきます。
自分の意見に気づいていない新人達に個人面談で壁打ち相手になり、
彼らが言葉を作っていくお手伝いをしてください。
 
 
ここまで読んでいただいた皆様、
なんだか随分過保護だなって感じませんでしたか?
正直、私も少し過保護すぎないかなと思うところもあります。

しかし、育ってきた時代背景が違う新人たちに、私たち世代のやり方が絶対正しいとやり方を強要して行けば、なおさら自分で考える力を奪っていくことになるかもしれません。

大切なのは、
常に伝え方、研修の方法、どう育って欲しいかを、
我々自身が日々アップデートし、考えをやめないこと、
かなとも思います。
きっとその姿は新卒にも伝わるはずです。
 
 
あれ?結局背中を見せることじゃん!って思ったあなた!
大正解です(笑

新人が育つには、
育てる側が、
しっかりと揺るぎなく真っ直ぐに仕事に向き合っている姿であり、
新人たちに尊敬される上司であるべき姿が必要なのです。
 
 
まず人として、どうあるべきかを
既存職員に考えてもらい、実行してもらいましょう。
そして、その姿をみせて、
社会人=大人とはこうあるべきだと新人に伝えていきましょう。
そこから、わかりやすい研修、伝え方の工夫などが大いに生きてくるのです。
 
 

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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.30「採用、新人育成には、いい子症候群の若者を理解すべし」

参考:メルマガバックナンバー 2022.8.11配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.30「採用、新人育成には、いい子症候群の若者を理解すべし」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.30
「採用、新人育成には、いい子症候群の若者を理解すべし」

先日、就職フェアに久々に参加してきました。

フレッシュな2023年新卒予定の若者たち7割、
転職活動をしている現役保育士の皆様が3割くらいの割合でした。
たくさんの方と話をすることができ大変有意義な機会でした。

僕らが話せた新卒の9割5分がとても「いい子」たちでした。
リクルートスーツを着て、熱心に話に耳を傾けて頷き、
「質問ある?」と聞くと
「特に大丈夫です」と答え、
「ぜひ見学にいきたいです!」と言ってくれる。
そこで「いつにする?」とたたみ込むと、
「あ、バイトを調整して連絡します。」と言う。

一方、転職活動組は、同じく熱心に話を聞き、頷き、
質問は経験に基づき不安点を聞き、
意欲の高い人は体験を勧めると、その場で日取りを決める。

実は新卒のこの感じは、ここ数年感じていました。

入社後の研修でも、
熱心に耳を傾け、頷き、仲間とともに協力してワークをする。
でも積極的に自分から質問をすることはない。

仕事をすすめていくと、
「教えられていないのでできません」と訴える。
でも、質問もされてないし…と上司はとまどう。

どうでしょうか?
読者の皆様で採用活動、研修担当の方は、身に覚えがあるのではないでしょうか?

この現象を、先日読んだ本 

「先生、どうか皆の前でほめないで下さい:いい子症候群の若者たち」
 金間 大介 (著)

では、ズバリ言い表しています。

『質問のやり方を教わってないんで…』

そういうことなんです。
 
 
教えてもらってないから、できないのが当たり前なのです。

いやいやいやいや、それじゃ社会人としてダメでしょ!
って思った皆様、激しく同意します!
が、そこは若者を理解していかないと、この問題に向き合うことができません。

この本の筆者の分析では、
『若者の特徴として一番なのが「目立ちたくない」ということ。』
と書いてあります。
 
 
本のタイトルの通り、
学校生活の中で、
皆の前で褒められたりしたら意識高い系みたいに思われて辛いと感じ、
少しがんばっているやつは意識高い系と揶揄されダサい認定される。
飛び抜けて良かったら目立つ、また反対に飛び抜けて悪くても目立つ。

だから、みんな「いい子」になる技術を磨く。

学生生活、この目立つことなく「いい子」になる技術を磨いた結果、
言われたことはそつなくこなす
積極的に何かやりたいことはない
あんまり頑張らなくても、それなり頑張っているようにみえる守られた環境
=安定が良い
このようなマインドになる

とても「いい子」に見え、そつなくこなせ、
それなりにできるようにみせる技術が発達した若者たち。
これは、ますます広がっているように思います。
 
 
では、我々、昭和の世代としては、
「そんなん言ってないで、がむしゃらにやれー」
って言わねばと身構えてみても、
このような若者は素直で、けなげなんです。
ついつい大人が手をかけてあげてしまいたくなるのです。

大人側のやってあげたい欲求をとても上手に満たせてあげる技術を、学生時代に高いレベルで身につけてきたのです!!

日本の教育システムのつけが、若者に押し付けられている現実が垣間見られます。

でも、これって若者たちがどんどん不幸になってしまう気がしてしまいます。
 
 
そこで、
この本の筆者は、
若者たちへ次の3つのことを意識しろと言っています。

1.質問をしろ
 採用フェア、入社後の育成研修時、いつかくる「質問ありますか?」と聞かれる恐怖を乗り越えるためには、つねに何か質問をする準備をしておくこと。
もし質問がなければ、「●●についてわからないのでもっと詳しくおしえてください」と、単純にわからないことを聞いてみる。

2.質問するためのメモをとれ
 メモは、ただ言っている内容を書き写すのではなく、わからないと思うことをメモして、質問のためにメモをとるのだ!

3.人より半歩早く動き出せ!
 席を立つ、電話をとる、ゴミ捨てをする、など基本的なことを半歩早くすること。そのためには、先輩たちの動きを俯瞰した目でみる必要がある。
半歩早く動き出せるようになれば、おのずと仕事ができるようになる。

非常にシンプルですが、とてもエッセンシャルです。

まさに新卒に求めることです!

ん?あれ?まてよ。
30、40歳代もできてますかね??この3つのこと。

ちょっと周りを見回してみると、
仕事のできる人は自然とこの3つができていますが、
イマイチ、イマニさん達は、総じてできていないことに気づいてしまいました。

よって、今回のメルマガの気づきは、
新人も中堅も関係なく、質問、メモ、動き出しをやっていきましょう!
ということでした。

最近の若い者は、、、という前に、
自分たちの行動を見直していきましょう。
自戒の念をこめて・・・

次回は、新人の育成についてです。

夏バテに注意して楽しんでお仕事しましょう!!

 
 

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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.29「好奇心格差が広がり続ける世界と日本に思いを馳せてみた」

参考:メルマガバックナンバー 2022.7.7 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.29「好奇心格差が広がり続ける世界と日本に思いを馳せてみた」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.29
「好奇心格差が広がり続ける世界と日本に思いを馳せてみた」

「子どもは40000回質問をする」
イアン・レズリー (著), 須川綾子 (翻訳) を読み、
好奇心格差が経済格差を生んでいると現代社会に思いを馳せてみました。

最近、世の中の雰囲気が急速に悪くなってきている。
ロシア・ウクライナ危機を発端とする、資源問題や食料問題。
急激な円安で、輸入品の価格高騰。

アメリカのインフレ率が8.6%とすごく高いが、賃金も同様に上がっている。
日本では、賃金が上がらずに食料品や燃料、電気代などのインフラの値上げがすさまじい。

先日、スーパーマーケットで4つパックのヨーグルトを買おうとしたら、どのメーカーも一律190円だった。2ヶ月前だったら、130円くらいで特売品が売っていたのに、体感的に46%の値上げだ。
小学校の給食が1日200円だったのが、20円値上げと10%アップを言われた。
電気代は概ね30%アップ。
どこもかしこも値上げラッシュ。

では経済としてはどうなのか?
世界各国でインフレが起きている。
顕著なのはアメリカだが、物価が上がり賃金も増えている。
シリコンバレーの初任給が1000万円をこえるなんて言うのは聞いて久しいが、
生産性が高いからこそ賃金に反映できるのだ。

いまだにDX(デジタルトランスフォーメーション)が進まず、
生産性が低いままの日本では、もちろん賃金があがらない。

余談だが、この前、DXのための補助金「ものづくり補助金 (通称:もの補助)」を申請したら、ネットでできるのだが、中身は写真を貼ったり、その写真に決められたフォーマットのテプラを貼ったりしなければならず、窓口以外は全てがアナログ作業。
あまりにも現実離れしていて、なんと皮肉な世界だと笑ってしまいました。
生産性の概念がどこにもない。
処理仕事のための処理仕事的な。
まさにブルシット・ジョブだ!!

そんな中で冒頭の本を読み、
日本社会にはびこる停滞感と、
アメリカやアジア、中国などの躍進感は、
まさに好奇心格差なのではないかと感じたのです。
 

本の話を少ししてみようと思います。

『子どもは2歳から5歳の間に4万回説明を求める質問をする。』
『そして新しい知識が身につくと、その周辺へも興味がいき、さらに質問をする。』
知らないことを知るからさらに興味が出るのだ!

『好奇心は、「知っていること」と「知っていること」の合間に空白があると、さらに湧き出てくる「学習領域の最近接領域」と言える』

これは子供だけでなく、私のようなおじさんでも同じで、
知りすぎていることに、大きな魅力は感じないし、
そもそも知識がないものに興味はわきづらい。

車好きの友人と話しても、車の構造をあまり知らない自分は、好奇心が刺激されないので、すぐに会話が終わってしまう。
一方、私は昔、ワインの仕事をしていたので、ある程度のワインの知識と経験があるため、ワイン好きの方と話をしたり、詳しい人に出会うとどんどん質問をして、新しい産地のことや、最近のワイン事情が聞けると楽しい。

 

「拡散的好奇心」を整える知識と質問力

「好奇心」と言っても闇雲の手当たり次第に手を出していくのではなく、
「自分は何を知りたいのか」と、
しっかりと質問できる力が必要だ。

Googleがより便利になってきた昨今、
知識は蓄えるものでなく、「情報にアクセスする技術」が必要になるだけで、だから暗記はいらないという雰囲気を感じる。

実は自分も暗記はいらないし、詰め込み教育には反対!
と思っていたし、
今は Googleに質問(検索)したら、
ほとんど何かしらの回答がもらえるから大丈夫
って、あんまり考えることなく思っていた。

でも、Googleが伝えてくる情報は、比較検証されていない情報である。
もちろん提示された情報を鵜呑みにすることなく、さらに質問を続ければより洗練されていくが、果たして、そこまで考えて使用している人はどのくらいいるのでしょうか?

自分の脳のエネルギーを全く使わずに得た知識は、ものになるのでしょうか?
きっとスルスルと落ちていき、知識にならず、ただその場だけの情報になるのではないでしょうか?

100点からの減点方式の日本の教育の弊害が、
このGoogle頼みの、
簡単に正解を見つけることで満足してしまう大人
を産み続けているのでないか?

amazonを開くと、「あなたにおすすめの書籍はこちら」と、今までの購入履歴から推測された本が提示される。
Spotifyを開けば、「本日のおすすめはこちら」と提案してくる。
世の中便利になるのはいいが、どうも思考するエネルギーが奪われ、消費するエネルギーに無理やり変更させられている気がする。

 
このように
情報が溢れ、
いつでも必要な情報が取り出せて、
いろいろ提案までいただける現代社会は、
個人の情報のみならず、知的エネルギーまでもを吸い取られている気がしてしょうがない。

そして、その吸い取っている相手はGAFAMなどの世界の巨大企業。
この文章も、MacBookでGoogle docにアクセスして書いている。
それをFacebookで告知するのだろう。。
なんという皮肉。

では、吸い取られないためには、どうすればいいのかと言うと、
能動的に知識を喰らいにいき、
自分の頭で考える時間をもち、
人と対話すること
なのかなと思う。

一概に詰め込み教育が悪い訳ではない。
まず、基本的な知識(一般教養)を蓄え、
そこから興味があることの周辺を調べ、
それを有機的に結合していくことが必要なのです!

 

幼児教育の中で必要なこと

賃金上昇のないインフレという、まさに閉塞感がはびこり始めた日本の中で、今を生きる我々の責任は、これからの世界をを作る子ども達に、この搾取される世界をサバイブする力を与えることである。
 

「探求学習」
「人と対話すること」
「デジタルネイティブな子ども達へのデバイスを使ったプログラム」
*先日参加させていただいたスウェーデン講師の研修でも、率先してデジタルデバイスを活用されていてびっくりしました。

そして、その根底にあるのが、
安心して過ごせる場所、自分を出せる場所を作ることです。

この本の中でも、
『不安を感じている子ども達は、身体的にも精神的にも情報収集のための検索を行わない傾向が高くなる』と書いてあります。

子どもが初めて行った児童館で、なかなか親から離れられないのは、
不安だから。
でもしばらくして、親が近くにいて「大丈夫だよ」というシグナルを送ってくれていて、「ここは安心できる場所だ」と感じることができた子どもは、親から離れて探索をはじめる。

好奇心は「愛」によって支えられているのです。

親や、保育者たちが、子ども達の環境を、愛情で満たし、
自然と好奇心が刺激されるような場所にしていくことがとても大切です。

そして、そのためには、
我々大人が、常に好奇心を持って、新しい知識を蓄え、
実行していくことが大切です。

子ども達のためにと思って行動した結果が、
今の閉塞感をぶち破るきっかけになるかもしれません。

 
 

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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.28「保育施設がフォーラム(公共広場)として機能する未来に向けて」

参考:メルマガバックナンバー 2022.6.16 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.28「保育施設がフォーラム(公共広場)として機能する未来に向けて」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.28
「保育施設がフォーラム(公共広場)として機能する未来に向けて」

保育施設の量的供給のフェーズがいよいよ終了です。
東京都 待機児童激減 8500人⇒300人
https://www.fnn.jp/articles/-/368891
(参照先:FNNプライムオンライン)

そして、21年の出生率が1.30と6年連続で前年を下回っている状況。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA02A7D0S2A600C2000000/
(参照先:日本経済新聞)

これからの保育業界は、少子化と、施設の供給過多のダブルの影響で、非常に運営側にとって難しい時代が来てしまいました。

小規模保育のこれからを、どうするのか?
幼稚園の認定こども園化、
保育園はどう対応していくのか?

さまざまな課題があります。

使い古された感のある言葉ですが、
「選ばれる保育園」
にならなければならないのは誰もがわかっていることでしょう。

では、そこで、どのようにしていくべきか?

いくつかの団体が声をあげているのが

「保育所の多様化」

今までの多様化の国のメニューとしては、

  • 延長保育事業
  • 障害児保育事業
  • 地域子育て支援事業のための園庭解放
  • 地域子育て支援事業のための相談支援
  • 一時預かり事業
  • 不適正な養育が疑われる家庭への介入
  • 病児保育事業

などでした。

ここで、NPO法人フローレンス代表の駒崎氏が、
国へ働きかけ提言したのが
「みんなの保育園」構想
要は就労条件がなくても誰もが保育を利用できるようにすることで、
24時間ストレスフルな育児中の家庭に、これから起こりうる保育所の定員割れの枠を自由に利用できるようにすることです。

これは非常に理に適っていると思います。

子育てを社会でできることに繋がります。

子どもを所得制限、労働の有無などで差別することなく、国の宝として大切にしていく文化が育まれていくと想像できます。

保育園をフォーラム(公共広場)化していく

「みんなの保育園」のような施策が広がっていくと、子育てに関わる人が保育園に自然と集まってくることになるでしょう。

レッジョ・エミリアの実践の中で生まれた本

「保育の質」を超えて:「評価」のオルタナティブを探る

グニラ・ダールベリ (著), ピーター・モス (著), アラン・ペンス (著), 浅井幸子 (翻訳)

 

この本は、
保育所が地域の中のハブになることで、いかに子どもにとって、社会にとって好循環が生まれてくるかを伝えてくれています。

P.125
『市民社会フォーラムとして機能している保育施設は、ローカルな民主主義の再構築でなく福祉国家の再建に貢献する』

保育施設が真の民主化の出発点になる可能性について言及しています。

P.207
『ネットワーキングの保育施設』
『保育施設長と地区の乳児サービスのマネージャー、政治家との交流が必要!』

自治体の中でさえ部署間が連携されていなく、どこも他人事に感じてしまうことが多い日本、子ども中心にするためには繋がり合わないと何も変わらない!

P.223
『教育ドキュメンテーションが教育実践を可視化し、民主的で開かれた議論の対象とすることによって保育施設は社会にとって新たな生産性を得る。』

これですね。
まさに保育施設が、地域におけるフォーラム(公共広場)となり、
教育や民主主義を大いに対話できる場所になり、
そこに親と子どもたちという、これからの日本を支える人が集っている
という形。

これらのことを、イタリアの都市 レッジョ・エミリアや、
その手法を取り入れているスウェーデン、ストックホルムでは
1980年、1990年代には実装しているのです。

日本は、20年30年遅れているのです。

しかし、ここで勇気を貰えるのは、他国でできているということです。

諦めることなく対話を重ね、
自治体の保育課を巻き込み、
子ども関連の部署を巻き込み、
地域の教育機関を巻き込むことができれば、
一つの自治体が変わります。

一つの自治体の成功体験ができれば、
他の自治体に広がっていき、
日本中に広がっていくというビジョンが見えてきませんか?

そして、それが一つの保育施設から始まるストーリーが想像できませんか?

と、とても興奮します。

今ある暗い雰囲気に流されるか、
「次の時代を作る」という意志を持って前へ進むか。
それによって選ばれるかどうかが決まってくると思います。

まずは、私たちから地域に働きかけていきましょう!!

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株式会社SHUHARI
元気キッズグループ 代表 中村敏也

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中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也