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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.24

参考:メルマガバックナンバー 2022.2.10 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.24「年間計画の大切さ」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.24
「年間計画の大切さ」

 
早いもので令和4年も2月に入ってしまいました。
保育や福祉関係の皆様は、3月締め4月初めのサイクルの方が多いと思います。
今年度もいよいよ大詰めです。

このメルマガの読者の皆様はマネジメント層が多いと思いますので、
そろそろ次年度の年間計画などが固まりつつある時期だと思われます。

 
年間計画の作成について

私はいままで、3月の社員総会で発表するために、
「未来から逆算して作成したフーチャーマッピング」
という手法でつくった計画から、言葉を抽出して、
来年1年の方針をキャッチコピーにして発表していました。
あんまり作りこまずに、こういった方針だっていう感じのライトなものです。

しかし、今回は、いつもと違う方法で年間計画に向き合っています。
 

1.課題図書に向き合う
 
「ストーリーとしての競争戦略  優れた戦略の条件」
 楠木建(著)

年末年始にこの本とじっくり向き合い
・SP(Strategic Positioningの略でポジショニングのこと)
・OC(Organizational Capabilityの略で組織能力のこと)
を自社に照らし合わせてじっくりと考察していきました。
クリティカル・コア(いろいろな違いをつなげていく中で、肝にあたる部分)は何かを見つめ直せた充実した年末年始でした。
精読することが少ない私がじっくりとかみしめるように読むことによって、
少し筆者の考えに近づけた気がしました。あくまで気です…。

この筆者の主張は、
『フレームワークだけの経営分析では、決して良い結果につながらない。
起承転結のものがたりの先に競争優位があるんだ』
ということですが、とても簡単にはまとめられないので、解説はスルーします。すみません。
興味がある方はぜひ読んでみてください。

 
2.先輩経営者に壁打ち

今回は、骨太の3年間の中期計画を、
大変尊敬する経営者の方から指南をうけながら作っています。
この自分よりも数段上の思考レベルの方に「壁打ち(自分の考えを人に話すこと)」をしながら計画をつくっていくと、本当に深く深く思考が進むのがわかります。

今まで自己流で、型がない中でやっていたことが、型を学ぶことでこんなに視界がクリアになるものなのだと非常に感動しました。
私自身、基本は「本」が先生であり、手当たり次第に読み込んでいくスタイルで経営者としてのマインドを獲得してきました。
しかし、先輩に教えをいただくことで、
「自分の意見を磨いていくことの大切さ」を、
経営者になって18年目にやっと気がつくことができました。

最近読んだ本
「自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術 」
 細川 英雄 (著)

の中で、
『自分の言葉、自分の意見いうのは、対話した中でうまれてくるものだ』
という趣旨の内容がありました。
(また本かい!!!って心の突っ込みありがとうございます。)

私も、先輩経営者との壁打ちの中で、
自分自身のあり方を問い続けることができ、
私たちがやるべきことが明確になりつつあります。
この春には、うまれかわった Genkikids Group をお見せできると思います。

 
さて、話を戻しますが、
この年間計画をしっかりつくることで、私自身、何がよかったかというと

  1. 自分の会社の現状について、深く考察ができる。
  2. 自分の会社のポジショニング(SP)を再度認識し、そこに組織をどうつくっていくか(OC)の戦略をつくることで、自信を持つことができるようになる。
  3. 自分たちのSPとOCがわかれば未来にむかってアクセルを踏むことができる。

そして、何より

  1. 金融機関の担当者が喜びます!!

先日、作りかけの年間計画を銀行の担当の方にみせたら、
「ここまで作っている会社ありませんよ!すごいすごい!!僕なんか、毎回、新しい融資案件のとき、その会社のSWOT(スウォット)分析とか作らなくちゃならなくて、たいへんなんですよー。
あと、この資料がすごいのは、僕が他の支店に移動するときの、次の担当への引継ぎにとても役にたちます!!」
って、言っていました。
いやいや、そこはがんばれよ… と心の中で思いましたが、口には出しませんでした。。。

まぁ、つまり、
しっかりした年間計画を作ると、
社外の、特に金融関係の評価が高まることがわかりました。

 
ということで、
もし、年間計画を準備しようとしている方や、まだ未作成の方は、
ぜひ、この2月に取り組んで、3月に発表できるようにしましょう。

きっと、あなたにとってのストーリーが見えてきます。

それではまた!

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株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

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中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也