参考:メルマガバックナンバー 2024.7.6 配信
中村敏也メルマガ vol.38 スウェーデン視察研修 旅行記(回想1)
中村敏也メルマガ
中村敏也メルマガ vol.38
スウェーデン視察研修 旅行記(回想1)
こんにちは。
株式会社SHUHARI 中村敏也です。
6月15日~23日の間
スウェーデンに1週間の視察研修に行ってきました。
とても学びと刺激の多い体験でしたのでメルマガで共有したいと思います。
今回の研修は、幸運にも
社会福祉法人ChaCha Children & Co.
が毎年実施している海外研修に、同行させていただきました。
ただ視察に行くのではなく、ChaChaの海外研修に選抜されたメンバーと共に、事前の研修を何度も重ねてから行きました。
事前研修では
毎回数枚のドキュメンテーションを作成し、
スウェーデンのことをまとめたり、
日本でのこどもたちの園での様子を写真に納め、その瞬間の発達の意味などをみんなで意見を言い合ったりし、アカデミックなアプローチを重ねて研修準備をしていきました。
まさに現場にたつ保育士の皆の鋭い視点と、熱意に、こちらも負けじと必死についていった事前研修でした。
中村作成ドキュメンテーション 全然視点が甘くて反省
共に学びを深めて行くことで、出発前にはすでに研修メンバーと素敵な関係性ができ、多少の不安と、期待を胸に当日を迎えました。
成田発のフィンエアーでまずはフィンランドのヘルシンキへ。
23時の出発。11時間のフライトでしたが、ちょうど良い時間のためよく寝られました。でも長時間のフライトで流石におけつが痛くなりました。
ヘルシンキに到着すると、早速、色々な違いが目に入ってきた。
まずゴミ箱の分別の細かさ。
そして、トイレの表示が男女とも同じ色。
環境への姿勢、
ジェンダーへの配慮など、
すでに日本とちょっと違うと感じる。
ゴミ箱 とても細かい分別
ヘルシンキから、
いよいよスウェーデンのストックホルム・アーランダ空港へ。
初めてのスウェーデンに興奮。
朝の6時に到着し、タクシーでストックホルムの中心街まで移動。
車両がベンツで、なんだかリッチな気分(笑)
1日目は、観光の予定。
9時くらいから街へ。
まずは、1週間分のバス地下鉄乗り放題のカードを購入。
Suicaみたいな感じ。
旧市街は、まるで映画の世界。
1600年代の建物とかが普通に健在。
地震がなく、1814年のナポレオン戦争以降、戦争してなく、第二次世界大戦にも公式に中立を表明していた。そのため古い建物が現存しているとのこと。
スウェーデンの首都ストックホルムの旧市街
世界一細い公道と言われている道
ストックホルム市の市庁舎見学へ。
ノーベル賞の晩餐会を行う場所で、とても豪華な場所だ。
議会場で色々質問をしてみた。
そこで驚いたのは、
ストックホルム市には市長がいないということ。
様々な分野の市議会から選ばれる財務長官 (Finansborgarråd) が実質的なリーダーとしての役割を果たしている。
市議会議員は選挙で選ばれ、
85%の投票率を誇るため、市民の市政への参加が当たり前。
そして市議会議員は、フルタイムが20%、80%はパートタイムの議員。
そのため様々なバックグランドのある議員がいて、
民意がしっかりと市政に反映される仕組みがある。
デモクラシーが徹底されていることに、大変驚かされる。
ストックホルム市の市庁舎
すでに情報過多になったが、
地下鉄を乗ってまた気づきがある。
地下鉄の構内には、物欲を刺激するような広告はほとんどなく、
アートだったり、アート性が高い表示物ばかり。
アート性が高い広告の多い地下鉄構内
ふとゴミ箱のようなものを発見。
コーディネーターの方へ質問をすると、
これはリサイクル用のペットボトルと缶の入れ物だよと。
地下鉄にあったリサイクル用のペットボトルと缶の入れ物
1本で1クローナに換金できる。
1クローナ(1SEK)は日本円で約15.33円
以前から、資源ごみを拾い集めて生計を立てている人がいる。ゴミをあさるのは効率が悪いし、コロナの怖さもあったため、ここ数年で、その方達のために寄付みたいな感じで資源ゴミを置く場所を作っていったとのこと。
なんて優しい国なのだろう。
電車には、
犬が乗って良い車両と、乗ってはいけない車両がしっかり明示されている。
余談だが、スウェーデンでは実は犬にも人権ならぬ犬権がある。
犬を飼うためには、まずはブリーダーから買うか、動物シェルターからの引き取りという方法がある。そして、犬を家に6時間以上放置してはいけない法律があるため、犬の幼稚園がある。
街なかでは、犬を引き連れて、散歩をしているたくさんの人たちをよく見た。
障害がある方が散歩を担うことも多いらしく、障害者雇用にも一役買っているらしい。
犬が乗って良い車両(左)乗ってはダメな車両(右)
街を歩くだけで、価値観の違いに驚くことばかり。
公園とゴミ箱
街なかにはゴミ箱が多く設置され、ベンチや公園が多い。
スウェーデンの多くの都市では、住民が自宅から300メートル以内で公園や緑地にアクセスできるように設計されているとのこと。これは、日常的に自然と触れ合う機会を提供するためのものらしい。
なんと豊かな発想だろう。
社会構造の根底にある、社会主義的な平等な世界と、民主主義が共存。
福祉が手厚いが、経済成長も維持している。
経済的な効率性と社会的な公平性を両立させることを目指している。
市場経済のメカニズムを活用しつつ、政府が積極的に介入して社会保障を提供することで、安定した経済成長と高い生活水準を実現しているとのこと。
夜はクラシックなスウェーデン料理のレストラン、ペリカンで食事。
サーモンを堪能し、大満足。
老舗レストラン ペリカン(Pelikan)
夜8時の街。白夜の中を歩く私。
知的興奮と、長旅の疲れで、変なテンションの1日がすぎていきました。
次回メルマガに続きます!
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株式会社SHUHARI
元気キッズグループ 代表 中村敏也
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