中村敏也 ブログ コラム 保育 療育 児童発達支援

元気キッズが目指す、真の子ども主体の保育(ピラミーデメソッド)について(導入編)

昨年度の終わりに、保護者の皆様へお伝えしたことがあります。

「子ども主体の保育を実現するために、乳児部は乳児担当制、幼児部は縦割り保育、自由保育に切り替えていくと」

変革の年として、変容する保育にご協力をお願いしたところ、御父兄の皆様が賛同いただけたことにより、職員も安心して変化をしている段階でございます。皆様のご協力、心より御礼申し上げます。

さて、元気キッズが目指す子ども主体の保育を説明いたします。

1.ピラミーデメソッド導入のキッカケ

令和1年12月より、認可保育所に自由保育、縦割り保育などをどのように導入すべきかを委員会を立ち上げ、勉強をして参りました。他の保育園への視察や、モンテッソーリ、シュタイナーや、日本初の赤い鳥の保育理念など、他の子供主体と言われる保育の本の読み合わせなど行い、万全ではないが、まずはやってみるという形で本年度がスタートしました。

新型コロナウィルスの影響で、大きな不安が渦巻く中、子ども達に過度な影響が内容少しづつ変化していく保育内容でしたが、これといった見本がない中前に進むのはとても難しかったです。

そんな中、本年度開所の 認可保育所 元気キッズ第二朝霞根岸台園のチームが提案してきたのが”ピラミーデ”という保育手法でした。

世界一、子どもが幸せな国のオランダで生まれたピラミーデメソッド。イエナプランというアクティングラーニングに最も最適だと思われる教育手法への接続プログラムとして機能している保育手法です。

私自身も10年以上前からその存在は知っており、本も読み込んでいてとても素晴らしい保育理論だと知っていたので、職員の申し出を受けすぐにオンライン研修を申込、希望する職員に参加してもらいました。

平日の夜だというのに本当に多くの職員が率先して参加し、改めて、意欲の高い職員に囲まれて幸せな環境だと思うのと、見本を示すことができていなかった責任を痛感いたしました。

この研修は本当に大きな大きな衝撃を皆に与えてくれました。

 

.ピラミーデが目指す保育

ピラミーデメソッドが目指す保育環境とは

「子どもの自尊と自律を育てる保育環境」

研修では、子どもの最善の利益を守る当たり前のことを再度認識、またその方法論も根本から考えさせられました。

子ども達の発達にとってとても大切なことはまずは安心感だということ。

空間 安心の中で、遊びに没頭できる環境
人間 先生との関係、お友達との関係
時間 たっぷりとやり込める時間、生活リズムにあった時間

全てが子ども目線で環境設定を見直し、先生との関係を見直し、時間の捉え方を一変していきました。

今までのように、先生が指示を出して子ども達がそれにしたがっていくスタイルでは、

自分の人生をコントロールするための主体性が育まれ難いということを、多くの事例により学びました。

1に、子ども目線、2に子ども目線、3に子ども目線。

全てが子どもからみた視界で物事を見ていくと、真の子ども主体が見えてくる気がしてきます。

 

具体的な導入時期

とても大きな大きな衝撃を受けた研修でしたが、実際、どのように自分達の園で実現していくのかというのが大きな課題になりました。

そこで、コロナが落ち着いた10月に実際にピラミーデの講師を園にお呼びし、具体的な研修を行いました。

そこから環境設定や、保育の手法について具体的なアドバイスをいただき、現在段階的に導入を進めています。

まずは環境設定から変えていき、より主体的な保育ができるよう保育内容も変化していきます。

次回は、ピラミーデメソッドが提案する保育のカタチをお伝えいたします。

 

保育園、児童発達支援事業所
元気キッズ
代表 中村敏也

中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也