保育業界で大活躍中の保育園経営者の方々にお声がけして、
「ASAKA HOIKU TOUR」
なるイベントを開催しました。
なんとこの企画は、
朝霞出身の全国的に素晴らしい保育を展開する『どろんこ保育園』と、
朝霞、志木、新座を中心に展開している『元気キッズ』を
見学するツアーです。
ここ最近、元気キッズを見学したいという声を多くいただき、
また多忙な方々が多いため、せっかくならば元気キッズだけでなく、朝霞発祥のどろんこ保育園も見学出来たら幸せだなと思い、
思い切ってどろんこ会のファウンダーの高堀さんにお願いしたところ、快諾していただき実現しました。
本当にありがとうございます!
私たち元気キッズの保育と療育の想いを伝える良い機会となりました。
また、どろんこ保育園の想いをしっかりと聞くことができ、見た目は違う保育手法からもしれませんが、根っこ同じなんだとすごく共感しました。
これからも地域の保育環境を一緒に盛り上げていけたら最高です。
参加された園長先生から
「同じ市内で、元気キッズとどろんこ保育という、すばらしい保育、療育を選択できるのは市民にとって幸せなことですね」
という言葉をいただきました。
そして、この「ASAKA HOIKU TOUR」を
なんとCoDMON(コドモン)さんが記事にしてくださいました。
お時間があるときお読みください。
地域に根ざし、地域の人々の声からインクルーシブな育ちの環境を広げるために
CoDMON(ホイシル)
地域に根ざし、地域の人々の声からインクルーシブな育ちの環境を広げるために ASAKA HOIKU TOURレポート(元気キッズ編)
https://www.hoicil.com/contents/focus/9664/
株式会社SHUHARI
元気キッズグループ
代表 中村敏也
2022年10月4日
参考:メルマガバックナンバー 2022.9.15 配信
中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.31「新卒離職8年間0人を実現した元気キッズの新人育成」
中村敏也の元気キッズ保育園の秘密
中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.31
「新卒離職8年間0人を実現した元気キッズの新人育成」
2015年くらいから保育士不足が激しく言われるようになり、
当時の元気キッズは新卒の離職が少ないということで新聞や、WEBメディアで取り上げられ、少しだけ興味を持っていただくことがありました。
読売新聞
中村 敏也のブログ 読売新聞「「働きたい職場」をつくる」
70seeds
6年連続・新卒離職0の保育園 仕掛け人が語った「逃げない覚悟」
*年間離職が0人というのは今までの一期間の話です。
最近は離職0人というのは人材の流動化にとってあまり良くないのではないか、と思うようになり、全体で4%くらいの離職率が丁度良いと思っています。
当時の新卒と比べ、今、元気キッズに就職をしたいと来てくれる学生の層が、少しだけ変わってきました。
それは、専門、短大だけでなく、大学からも応募がくるようになったこと。
創業当時は、荒削りで、少しやんちゃな雰囲気のある保育学生が多いイメージがありましたが、最近は、とても賢く、受け答えもしっかりし、とても素直な学生が増えている印象。
面白いのが、当時の少しやんちゃな新人の方が、今では立派に主任やクラスリーダーなどに育っているというところ。
反対にとても素直でなんでもそつなくこなす新人が、途中で心の不調を訴えるケースがでてきました。
これは何かあるのではと思いました。
どこかに元気キッズの制度不良が出てきているのではないかと疑いました。
先日行ったCoDoMonでのセミナーで、
「世代別の時代背景を理解した接し方が大切」
という話をしました。
個人個人の常識は、その時代の社会通念が大きく関わってきます。
そのことに意識を向けないと、ついつい自分たち世代が過ごしてきた常識を持って、他の世代に接してしまいます。
特に年上の方は「最近の若いものは・・・」という意識を持ってしまいがち。
エジプトのピラミットにもそのような言葉が書いてあったと聞いたことがありますので、人間は進化しない生き物かもしれません。
人生の先輩である私たちは、
新人に一端を担う社会人として育って欲しいと愛を持って思っています。
そのために具体的に何をすれば良いのでしょうか?
前回のメルマガ
https://kodomoo.org/blog/605/
で紹介した本
「先生、どうか皆の前でほめないで下さい:いい子症候群の若者たち」
金間 大介 (著)
引き続きこの本からヒントをもらっていきましょう。
最近の若者の特徴として
- 周りと仲良くでき、協調性がある
- 一見さわやかで若者らしさがある
- 言われたことはやるがそれ以上のことはやらない
- 人の意見は聞くが、自分の意見は言わない
- 授業や会議、オンライン会議でさえ存在を消す
- 一番嫌いな役割はリーダー
- 自己肯定感が低い
- 競争が嫌い
- 特にやりたいことがない
なんとなく想像できませんか?
そうだよねーと激しく同意した人は立派な中年です(笑
当の若者たちは、これらのことになんの違和感も持たないでしょう。
だってそれが彼らの社会通念ですから。疑いすらないです。
彼らは学生時代に、競争でなく協調を学び、本音で語る対話でなく、会話でやり過ごし、いつも笑顔でなんとなく場の空気が乱れないよう配慮し、なんなら先生からの印象をよくすることで、なんとなく良い成績をとる技術ばかり磨いてきたのです。
しかし、学生から社会人になった途端に、学生時代に先生や仲間から求められていたことから、社会人生活の中で中年層(上司、先輩)が求めることとの大きなギャップに驚き、そして自信をなくし、心の不調を訴えるのです。
そりゃ、そうなりますね。
安全で守られた学校の中での成績や人間関係ばかり気にして、実社会でサバイブするための力を身につける経験がなかったら、そりゃびっくりします。
何より、大企業や公務員が「安全である」という理由で選ばれているのは、安全で守られている場所にいきたい証拠。しかし、大企業もいつ潰れるかわからないし、公務員はサービス残業ばかりでとても激務だということに社会人になってから気づき、びっくりしてしまうのです。
これは、先生が一方的に黒板の板書を奨励し、テストの点数と謎の内申点という先生の一方的評価のみで個人の優劣を決めてきた教育システムが、若者を受動的にし、なるべく目立たないように、でも人に気にいられるすべを身につけるようにしてきた大きなツケを押し付けてきたためです。
愚痴ばかり言っていてもしょうが無いので、
私たちは彼ら若者が、
自己肯定感を再構築し、
やりたいことを認識し、
自分の足で歩き始めるよう
に促さなければなりません。
昔からの背中をみて覚えろが、
いかに古いかわかっていただけましたでしょうか?
そこで、大切なのは月並みですが、
OFF-JT(Off-the-Job Training) 座学研修
O-JT(On-the-Job Training) 実地研修
One on One Meeting 個人面談
まず、OFF-JTでやり方を丁寧に伝え、
対話を大いに奨励し、自分の意見を磨く機会を与えましょう。
O-JTでは、
「なぜ今この作業をやっているか」を明確に伝えてから、
実践している姿を見せていきましょう。いきなりやらせるのはNGです。
また、仕事のレベルをあげることだけに注力することなく、新人の心のケアのために、ちょっと上の先輩にメンター※として活躍してもらいましょう。
※メンター=指導者や助言者、手本となり成長を支持する人
そして、個人面談は定期的に行います。
その際、「傾聴」を意識してください。
自分の意見は1割もいりません。全部聞くのです。
意見というのは人との対話で生まれていきます。
自分の意見に気づいていない新人達に個人面談で壁打ち相手になり、
彼らが言葉を作っていくお手伝いをしてください。
ここまで読んでいただいた皆様、
なんだか随分過保護だなって感じませんでしたか?
正直、私も少し過保護すぎないかなと思うところもあります。
しかし、育ってきた時代背景が違う新人たちに、私たち世代のやり方が絶対正しいとやり方を強要して行けば、なおさら自分で考える力を奪っていくことになるかもしれません。
大切なのは、
常に伝え方、研修の方法、どう育って欲しいかを、
我々自身が日々アップデートし、考えをやめないこと、
かなとも思います。
きっとその姿は新卒にも伝わるはずです。
あれ?結局背中を見せることじゃん!って思ったあなた!
大正解です(笑
新人が育つには、
育てる側が、
しっかりと揺るぎなく真っ直ぐに仕事に向き合っている姿であり、
新人たちに尊敬される上司であるべき姿が必要なのです。
まず人として、どうあるべきかを
既存職員に考えてもらい、実行してもらいましょう。
そして、その姿をみせて、
社会人=大人とはこうあるべきだと新人に伝えていきましょう。
そこから、わかりやすい研修、伝え方の工夫などが大いに生きてくるのです。
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株式会社SHUHARI
元気キッズグループ 代表 中村敏也
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困っている保育所の足元を見た高額な人材紹介会社に頼らず、自力で採用できる力を、すべての保育所が持つことができれば、より良い保育環境が広がるはずです。
子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。
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2022年9月29日
2022年、8月25日(木)
保育ICT業界 導入数No.1のシステムCoDMON(コドモン)
オンライン・ライブ研修
CoDMONカレッジにて、
「職員のエンゲージメントを高める組織づくり」について
お話させていただきました。
『質問で学ぶ組織づくり ~8年新卒離職ゼロの施設に続け!~』
https://college.codmon.com/seminar/29th/
2022年8月26日
参考:メルマガバックナンバー 2022.8.11配信
中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.30「採用、新人育成には、いい子症候群の若者を理解すべし」
中村敏也の元気キッズ保育園の秘密
中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.30
「採用、新人育成には、いい子症候群の若者を理解すべし」
先日、就職フェアに久々に参加してきました。
フレッシュな2023年新卒予定の若者たち7割、
転職活動をしている現役保育士の皆様が3割くらいの割合でした。
たくさんの方と話をすることができ大変有意義な機会でした。
僕らが話せた新卒の9割5分がとても「いい子」たちでした。
リクルートスーツを着て、熱心に話に耳を傾けて頷き、
「質問ある?」と聞くと
「特に大丈夫です」と答え、
「ぜひ見学にいきたいです!」と言ってくれる。
そこで「いつにする?」とたたみ込むと、
「あ、バイトを調整して連絡します。」と言う。
一方、転職活動組は、同じく熱心に話を聞き、頷き、
質問は経験に基づき不安点を聞き、
意欲の高い人は体験を勧めると、その場で日取りを決める。
実は新卒のこの感じは、ここ数年感じていました。
入社後の研修でも、
熱心に耳を傾け、頷き、仲間とともに協力してワークをする。
でも積極的に自分から質問をすることはない。
仕事をすすめていくと、
「教えられていないのでできません」と訴える。
でも、質問もされてないし…と上司はとまどう。
どうでしょうか?
読者の皆様で採用活動、研修担当の方は、身に覚えがあるのではないでしょうか?
この現象を、先日読んだ本
「先生、どうか皆の前でほめないで下さい:いい子症候群の若者たち」
金間 大介 (著)
では、ズバリ言い表しています。
『質問のやり方を教わってないんで…』
そういうことなんです。
教えてもらってないから、できないのが当たり前なのです。
いやいやいやいや、それじゃ社会人としてダメでしょ!
って思った皆様、激しく同意します!
が、そこは若者を理解していかないと、この問題に向き合うことができません。
この本の筆者の分析では、
『若者の特徴として一番なのが「目立ちたくない」ということ。』
と書いてあります。
本のタイトルの通り、
学校生活の中で、
皆の前で褒められたりしたら意識高い系みたいに思われて辛いと感じ、
少しがんばっているやつは意識高い系と揶揄されダサい認定される。
飛び抜けて良かったら目立つ、また反対に飛び抜けて悪くても目立つ。
だから、みんな「いい子」になる技術を磨く。
学生生活、この目立つことなく「いい子」になる技術を磨いた結果、
言われたことはそつなくこなす
積極的に何かやりたいことはない
あんまり頑張らなくても、それなり頑張っているようにみえる守られた環境
=安定が良い
このようなマインドになる
とても「いい子」に見え、そつなくこなせ、
それなりにできるようにみせる技術が発達した若者たち。
これは、ますます広がっているように思います。
では、我々、昭和の世代としては、
「そんなん言ってないで、がむしゃらにやれー」
って言わねばと身構えてみても、
このような若者は素直で、けなげなんです。
ついつい大人が手をかけてあげてしまいたくなるのです。
大人側のやってあげたい欲求をとても上手に満たせてあげる技術を、学生時代に高いレベルで身につけてきたのです!!
日本の教育システムのつけが、若者に押し付けられている現実が垣間見られます。
でも、これって若者たちがどんどん不幸になってしまう気がしてしまいます。
そこで、
この本の筆者は、
若者たちへ次の3つのことを意識しろと言っています。
1.質問をしろ
採用フェア、入社後の育成研修時、いつかくる「質問ありますか?」と聞かれる恐怖を乗り越えるためには、つねに何か質問をする準備をしておくこと。
もし質問がなければ、「●●についてわからないのでもっと詳しくおしえてください」と、単純にわからないことを聞いてみる。
2.質問するためのメモをとれ
メモは、ただ言っている内容を書き写すのではなく、わからないと思うことをメモして、質問のためにメモをとるのだ!
3.人より半歩早く動き出せ!
席を立つ、電話をとる、ゴミ捨てをする、など基本的なことを半歩早くすること。そのためには、先輩たちの動きを俯瞰した目でみる必要がある。
半歩早く動き出せるようになれば、おのずと仕事ができるようになる。
非常にシンプルですが、とてもエッセンシャルです。
まさに新卒に求めることです!
ん?あれ?まてよ。
30、40歳代もできてますかね??この3つのこと。
ちょっと周りを見回してみると、
仕事のできる人は自然とこの3つができていますが、
イマイチ、イマニさん達は、総じてできていないことに気づいてしまいました。
よって、今回のメルマガの気づきは、
新人も中堅も関係なく、質問、メモ、動き出しをやっていきましょう!
ということでした。
最近の若い者は、、、という前に、
自分たちの行動を見直していきましょう。
自戒の念をこめて・・・
次回は、新人の育成についてです。
夏バテに注意して楽しんでお仕事しましょう!!
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株式会社SHUHARI
元気キッズグループ 代表 中村敏也
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子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。
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2022年8月26日
参考:メルマガバックナンバー 2022.7.7 配信
中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.29「好奇心格差が広がり続ける世界と日本に思いを馳せてみた」
中村敏也の元気キッズ保育園の秘密
中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.29
「好奇心格差が広がり続ける世界と日本に思いを馳せてみた」
「子どもは40000回質問をする」
イアン・レズリー (著), 須川綾子 (翻訳) を読み、
好奇心格差が経済格差を生んでいると現代社会に思いを馳せてみました。
最近、世の中の雰囲気が急速に悪くなってきている。
ロシア・ウクライナ危機を発端とする、資源問題や食料問題。
急激な円安で、輸入品の価格高騰。
アメリカのインフレ率が8.6%とすごく高いが、賃金も同様に上がっている。
日本では、賃金が上がらずに食料品や燃料、電気代などのインフラの値上げがすさまじい。
先日、スーパーマーケットで4つパックのヨーグルトを買おうとしたら、どのメーカーも一律190円だった。2ヶ月前だったら、130円くらいで特売品が売っていたのに、体感的に46%の値上げだ。
小学校の給食が1日200円だったのが、20円値上げと10%アップを言われた。
電気代は概ね30%アップ。
どこもかしこも値上げラッシュ。
では経済としてはどうなのか?
世界各国でインフレが起きている。
顕著なのはアメリカだが、物価が上がり賃金も増えている。
シリコンバレーの初任給が1000万円をこえるなんて言うのは聞いて久しいが、
生産性が高いからこそ賃金に反映できるのだ。
いまだにDX(デジタルトランスフォーメーション)が進まず、
生産性が低いままの日本では、もちろん賃金があがらない。
余談だが、この前、DXのための補助金「ものづくり補助金 (通称:もの補助)」を申請したら、ネットでできるのだが、中身は写真を貼ったり、その写真に決められたフォーマットのテプラを貼ったりしなければならず、窓口以外は全てがアナログ作業。
あまりにも現実離れしていて、なんと皮肉な世界だと笑ってしまいました。
生産性の概念がどこにもない。
処理仕事のための処理仕事的な。
まさにブルシット・ジョブだ!!
そんな中で冒頭の本を読み、
日本社会にはびこる停滞感と、
アメリカやアジア、中国などの躍進感は、
まさに好奇心格差なのではないかと感じたのです。
本の話を少ししてみようと思います。
『子どもは2歳から5歳の間に4万回説明を求める質問をする。』
『そして新しい知識が身につくと、その周辺へも興味がいき、さらに質問をする。』
知らないことを知るからさらに興味が出るのだ!
『好奇心は、「知っていること」と「知っていること」の合間に空白があると、さらに湧き出てくる「学習領域の最近接領域」と言える』
これは子供だけでなく、私のようなおじさんでも同じで、
知りすぎていることに、大きな魅力は感じないし、
そもそも知識がないものに興味はわきづらい。
車好きの友人と話しても、車の構造をあまり知らない自分は、好奇心が刺激されないので、すぐに会話が終わってしまう。
一方、私は昔、ワインの仕事をしていたので、ある程度のワインの知識と経験があるため、ワイン好きの方と話をしたり、詳しい人に出会うとどんどん質問をして、新しい産地のことや、最近のワイン事情が聞けると楽しい。
「拡散的好奇心」を整える知識と質問力
「好奇心」と言っても闇雲の手当たり次第に手を出していくのではなく、
「自分は何を知りたいのか」と、
しっかりと質問できる力が必要だ。
Googleがより便利になってきた昨今、
知識は蓄えるものでなく、「情報にアクセスする技術」が必要になるだけで、だから暗記はいらないという雰囲気を感じる。
実は自分も暗記はいらないし、詰め込み教育には反対!
と思っていたし、
今は Googleに質問(検索)したら、
ほとんど何かしらの回答がもらえるから大丈夫
って、あんまり考えることなく思っていた。
でも、Googleが伝えてくる情報は、比較検証されていない情報である。
もちろん提示された情報を鵜呑みにすることなく、さらに質問を続ければより洗練されていくが、果たして、そこまで考えて使用している人はどのくらいいるのでしょうか?
自分の脳のエネルギーを全く使わずに得た知識は、ものになるのでしょうか?
きっとスルスルと落ちていき、知識にならず、ただその場だけの情報になるのではないでしょうか?
100点からの減点方式の日本の教育の弊害が、
このGoogle頼みの、
簡単に正解を見つけることで満足してしまう大人
を産み続けているのでないか?
amazonを開くと、「あなたにおすすめの書籍はこちら」と、今までの購入履歴から推測された本が提示される。
Spotifyを開けば、「本日のおすすめはこちら」と提案してくる。
世の中便利になるのはいいが、どうも思考するエネルギーが奪われ、消費するエネルギーに無理やり変更させられている気がする。
このように
情報が溢れ、
いつでも必要な情報が取り出せて、
いろいろ提案までいただける現代社会は、
個人の情報のみならず、知的エネルギーまでもを吸い取られている気がしてしょうがない。
そして、その吸い取っている相手はGAFAMなどの世界の巨大企業。
この文章も、MacBookでGoogle docにアクセスして書いている。
それをFacebookで告知するのだろう。。
なんという皮肉。
では、吸い取られないためには、どうすればいいのかと言うと、
能動的に知識を喰らいにいき、
自分の頭で考える時間をもち、
人と対話すること
なのかなと思う。
一概に詰め込み教育が悪い訳ではない。
まず、基本的な知識(一般教養)を蓄え、
そこから興味があることの周辺を調べ、
それを有機的に結合していくことが必要なのです!
幼児教育の中で必要なこと
賃金上昇のないインフレという、まさに閉塞感がはびこり始めた日本の中で、今を生きる我々の責任は、これからの世界をを作る子ども達に、この搾取される世界をサバイブする力を与えることである。
「探求学習」
「人と対話すること」
「デジタルネイティブな子ども達へのデバイスを使ったプログラム」
*先日参加させていただいたスウェーデン講師の研修でも、率先してデジタルデバイスを活用されていてびっくりしました。
そして、その根底にあるのが、
安心して過ごせる場所、自分を出せる場所を作ることです。
この本の中でも、
『不安を感じている子ども達は、身体的にも精神的にも情報収集のための検索を行わない傾向が高くなる』と書いてあります。
子どもが初めて行った児童館で、なかなか親から離れられないのは、
不安だから。
でもしばらくして、親が近くにいて「大丈夫だよ」というシグナルを送ってくれていて、「ここは安心できる場所だ」と感じることができた子どもは、親から離れて探索をはじめる。
好奇心は「愛」によって支えられているのです。
親や、保育者たちが、子ども達の環境を、愛情で満たし、
自然と好奇心が刺激されるような場所にしていくことがとても大切です。
そして、そのためには、
我々大人が、常に好奇心を持って、新しい知識を蓄え、
実行していくことが大切です。
子ども達のためにと思って行動した結果が、
今の閉塞感をぶち破るきっかけになるかもしれません。
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困っている保育所の足元を見た高額な人材紹介会社に頼らず、自力で採用できる力を、すべての保育所が持つことができれば、より良い保育環境が広がるはずです。
子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。
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2022年7月22日