中村敏也 ブログ コラム 保育 療育 児童発達支援

PRESIDENT Online「男性保育士を積極的に雇うワケについて」寄稿

男女どちらもいたほうが絶対にいい

保育業界はまだまだ女性社会なので、男性というだけで冷たく扱われることが少なくありませんが、男性の良いところを積極的に評価することで、男女ともにのびのびと仕事のできる環境をつくっていきたい。

男性保育士を積極的に雇うワケについて
PRESIDENT Onlineに寄稿いたしました。

https://president.jp/articles/-/45151

保育園、児童発達支援事業所
元気キッズ 代表 中村敏也

メイトの保育専門誌 ひろば 2021年5月号特集「新人保育者どうサポートする?」

メイトの保育専門誌 ひろば 2021年5月号特集
「新人保育者どうサポートする?」
に株式会社SHUHARI 元気キッズが取材され掲載されました。

『新卒離職者8年ゼロ!新人を育てていく秘訣は?』



↓拡大画像はこちら
メイトの保育専門誌 ひろば 2021年5月号特集 掲載記事PDF(3.1MB)
https://kodomoo.org/pdf/hiroba202105.pdf

「ピラミーデ保育についてみんなで学ぼう」オンライン講座を開催します

「ピラミーデ保育についてみんなで学ぼう」オンライン講座
を開催いたします。

2018年に「保育所保育指針」「幼児教育要領」が改定。そして2020年に学校においても、「習指導要領」が改定されました。
いずれの改定の中で一貫していることが、「子どもが主体的に生きる力を育むこと」の重要性です。

このような変革に中で、保育園元気キッズが導入を進めている
オランダの保育プランである「ピラミーデ保育

なぜピラミーデなのか?
どういう考え方なのか?
実際なにしているの?
等たくさん質問をいただくことがあります。

私たちも実際どういうものなのかを学びながらの導入をしている今日現在。
折角の学びを皆でシェアしたいと思い、職員、保護者の皆さま、これから保育を学ぼうという方、全員に向けてピラミーデをみんな学んでいこうということで、公開講座を開催することにしました。

【内容】
おおよそ45分間の配信を、計6回に分けて行います。

令和3年


4月 2日(金) 20:00~20:45
導入の背景、感想


4月 9日(金) 20:00~20:45
理論


4月16日(金) 20:00~20:45
環境設定(子どもが自ら進んで取り組むコーナー保育)


4月23日(金) 20:00~20:45
環境設定(おもちゃ、あそびなど)


※以下 日程の変更をいたしました。
5月 14日(金) 20:00~20:45
探求学習、プロジェクト型保育


5月21日(金) 20:00~20:45
要支援児童への支援の形


 

【参加・視聴方法】
YouTubeライブにて配信します。
ぜひ以下のURLへのご登録をお願いします。

https://www.youtube.com/channel/UCsFNS2fUxCBLQXAeGKc4sXg

日々の忙しい中で、オンタイムでご視聴されるのは難しいと思いますので、すべてYouTubeのアーカイブにも保存いたしますので、オンタイムで参加されなくても大丈夫です。

ピラミーデに興味ある方、これからの保育の形を知りたい方など、ぜひご参加ください。

元気キッズ
代表 中村敏也

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.12

参考:メルマガバックナンバー 2021.2.25 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.12 地域社会を変える保育園への道7

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.12 地域社会を変える保育園への道7

「療育施設の中だけで笑顔じゃだめじゃん!」 編です

こんにちは。
株式会社SHUHARI 中村敏也です。

前回は、保育型の療育支援のお話でした。
保護者がほっとできることで笑顔になり、保護者が笑顔になるから
子どもたちも笑顔になる好循環を実感した中村青年でした。

立ち上げ当初は保育士中心で立ち上げた児童発達支援事業でした。
しかし、療育の質を向上させるには、
療育経験がしっかりある保育士、
児童への支援が豊富なセラピスト(作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士など)
が欠かせません。
そこで、そういった先生方に入職いただき、質の向上をしていきました。

療育の世界に触れると、保育の世界とはちょっと違う景色が見えていきます。

「保育」というのは、未来へ向けての支援というイメージ。
この子は、あんなことできるようになってほしいな。
何々に興味を持つかな?
年長の時には、きっとこう言うことするから、今から環境整えていこうかな?
というような未来を見据えての支援だと思います。

では「療育」は何か。
今その子の状況をしっかりと観察し、
何が好きで、嫌いで、できて、できなくて、得意で、苦手で
と言うところをしっかり評価します。

その上で、
その子にとって今、どんなことができるようになることが大事なのかを目標に掲げ、
そのためにできる具体的な支援を考えていくというのが療育です。

また発達に課題がある児童と、定型発達の子どもたちの発達の違いは、
バケツに例えるとわかりやすいです。

定型発達の子どもたちは、愛情や声がけ、経験を注いでいくと、
時間とともに水が貯まるように発達していきます。
もし、何かが欠けたとしても時間とともに発達するでしょう。

しかしながら発達に課題がある子どもたちは、
バケツにいくつも穴が空いているような状態です。
穴があいたまま、水(愛情、声がけ、経験など)を注いだとしても、
穴から水が漏れてしまい溜まっていきません。
その穴をふさぐのが療育です。
それぞれの穴(課題)を明確にし、そこに栓(具体的な手立て)をすることで、発達を促していきます。

このような違いがあることは、
普通に保育をしていたり、療育だけをしていたとしたら気づきにくいでしょう。

保育所と児童発達支援事業所を運営しているからこそ、
同じ発達の支援でも、役割の違いが明確に感じられていると思います。

さて、療育の質が上がるとともに、
子どもたちの成長もはっきりと感じることができた頃、
発達が整ってきはじめた子どもたちは次のステップに行ってほしい
と思うようになりました。

保育園や、幼稚園へ通うこと。
支援学校ではなく、支援級。
支援級ではなく普通級へ。

そんなふうに保護者の背中を押し始めました。

もちろん、発達が整いはじめ、身辺自立ができており、
給食も一人で食べられたり、席に座って作業に取り組めたり、
先生の指示を理解して行動にうつせたり、
しっかりとヘルプ要求ができたりとする子どもたちにです。

自信を持って送り出したのですが、実際の現場でどうなったかというと…

給食を食べられていた子が食べられなくなったり、
先生の指示を理解して行動にうつせていた子が走り回ったり、
とても落ち着いて行動できて困った時はちゃんとヘルプ要求できていた子が、
手を出して他害をしてしまったということが頻発しました。

どうしてだー!
と泣きたい気持ちになりましたが、
よくよく考えて見ると当たり前だと思いました。

療施設ではわかりやすい構造化ができており、
子どもたちが落ち着き、さらに次に何をするのかわかりやすい掲示があったり、
一人ひとりにとってわかりやすい言葉がけができました。

しかし実際の保育園や幼稚園で同じことをすることは難しい。

一人担任で20人30人の子どもたちがいるクラスで、
発達に課題のある児童にだけ手をかけることは難しい。
加配の先生をつけて対応しようとしても、療育の専門的な知識は持っていないので、
ただそばにいてあげたり、
もしくはやってはいけないことを禁止させることばかりして、
隔離してしまったりしていました。

そこで感じたのは、
療育施設の中だけでの笑顔ではダメだなと、
実際の現場で子どもたちが笑顔にならなければいけない
という思いになりました。

そこで、また新しい事業所を立ち上げました。
保育所等訪問支援と個別療育をする「元気キッズ PSC 」という事業所です。

この施設を利用する子どもたちは、幼稚園や保育園に通ってる子たちがメイン。
PSCでは小集団や個別指導の療育を受けます。

そしてここで療育を受けている子どもたちが、
実際に通園している保育園や幼稚園に療育の指導員が出向き、
その場で療育と学級運営のお手伝いをする事業所です。

当時、「保育所等訪問支援事業」なんて言葉はあまり知られていなかったので、
このような施設が受け入れるまでに時間がかかるだろうなと思っていました。
しかし、開所して3ヶ月で定員一杯になってしまい、
その後も何十人もお待ちいただくような状況が続きました 。

現場で困っている子どもたちがたくさんいるということを痛感しました。

さて、現場で困ってる児童はたくさんいることがわかりましたが、
この先にさらに大きな課題がありました。

それは、実際の幼稚園や保育園、小学校が、
この「保育所等訪問支援」の枠組みをあまりよく知らないという現実です。

利用したいご家庭がたくさんあるのに、私たちの振る舞い一つで、
ご家庭と保育園、幼稚園、小学校との関係が悪くなる可能性だってありました。

そのため、丁寧に丁寧に、順番を間違わないように、
自治体や教育団体にしっかりと根回しをしてから、現場に挨拶をしに行き、
誤解がないように進めました。

そのおかげで大きなトラブルもなく、スムーズに地域に浸透させて行くことができました。

児童発達支援をしていると、
子どもの思い、保護者の思い、地域との連携を非常に強く意識させられます。
そして、まだまだ足りない社会資源を、自分たちで作っていかなければならない
と強く思うようになりました。

次回は、
「まだまだ足りない社会資源! 医療モデルと社会モデルでみんなに笑顔を」編です。

 

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株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

発行:株式会社SHUHARI
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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.11

参考:メルマガバックナンバー 2021.1.21 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.11 地域社会を変える保育園への道6

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


こんにちは。
株式会社SHUHARI 中村敏也です。

随分と日にちが空いてしまいましたが、久々のメルマガ配信です。

「発達支援を考えたきっかけ編」をお話させていただきます。

子どもたちが最高の笑顔になる場所を増やして行くぞーと、
気合たっぷりに施設数を増やしていった中村青年ですが、
施設が増えるごとにあるモヤモヤが増えていきました。

それは、発達に課題がある子どもに出会う数が増えていっていること。

厚労省によると、人口の6.8%に障害を抱えているというデータがあります。
素直に数字を児童に合わせていくと、20人のクラスに1人は、何かしらの障害を抱えている計算になります。
実際の現場では、その数以上に発達に課題感がある子どもたちに出会うという印象があります。
10人に1人程度の実感です。

本来ではあれば、発達に課題がある子どもも保育園で、定形発達の子ども達とともに育つことが大切です。
しかしながら、当時の私たちの本音はというと…

あ、きてしまった。。。

という気持ちにどうしてもなってしまっていたのです。

なぜかというと、
どうして、話を聞いてくれないの?
どうしてみんなと一緒に保育に参加してくれないの?
どうして会話をしてくれないの?
どうして座っていてくれないの?

と、どうしていいか分からないので、とっっっっっっっっても不安でした。

いっぱいいっぱいになった保育園は次にどうするかというと、
こう言ってしまうのです。

「保育園では支援できないから、療育に通ってください!」

と。。。

受容していないご家庭にそんなことを伝えたらどうなるか。

「そんなことない!」と怒られたり、
「うちの子を障害児呼ばわりするな!」と怒られたり、
「ひどい・・・」と怒られたり、、、

色々と怒られます。

怒るということは・・・、つまりは、保護者を思いっきり傷つけてしまっていました。

そんなことを何度も繰り返すうちに、子ども達を笑顔にしたいのに、できない
というモヤモヤというが溜まりに溜まり、
「どげんかせんといかんとです!っ」という想いが湧いてきました。

そして、同じ想いを抱えた職員とともに構想を練り、
平成27年1月にお預かり型の療育施設、児童発達支援元気キッズを立ち上げました。

今、思い返すと、
立ち上げの相談に市役所へ行った時には「本当にできるの?」という冷たい目線や、周りからも「またなんか始めたよ」なんて陰で言われたりしていたようですが、全く気になりませんでした。
「この施設ができればきっと何かが変わる」と確信みたいなものがなぜかあったのです。

周りの冷ややかな目線を受けながらの開所でしたが、
平成26年12月にチラシとホームページへのPPC広告のみでの告知活動をしたところ、大きな大きな反響がありました。

平成27年1月の時点で、1日の定員10名のところ6名程度の稼働が望める状況になり、平成27年4月からは待機児童が出る状況になりました。

経営的にも新しい事業が生まれたことにより基盤ができたということもありますが、もっと良いことの発見があったのです。
この施設を立ち上げて大きく変わったことが2つあります。

●1つは、私たちの気持ちの面。

以前は、課題感のある児童への支援が難しく、
子どもが来るたびに、どうしよう。。。と不安になっていたのですが、
児童発達支援ができたことで「どうぞ来て来て?」と言えるようになったのです!

もう雲泥の差です。
やっと、ちゃんと子どもに向き合える場所ができたことは大きな変化でした。

●そして、もう1つは、保護者。

どこへも行く場所がなかった子どもたちに、毎日通える場所ができたこと。

保育園ではなくて、療育施設なので、「就労要件」はないため、
子どもを預けている間、保護者は何していても良いのです。。
家事をしても、買い物をしても、お友達とランチ会をしても、寝てても良いのです。

課題感を抱えた子どもの保護者は24時間、我が子のことを考え、悩み、
うまくいかない子育てに苛立ち、そして、私の子育てが間違っていたのかな?
と自分を責め立てたりすることもあるでしょう。
きっと心が休まる時ってないのではないかなと思います。

そんな時に、療育の場所が、保育機能を持って、預かりながら療育をすることで、
保護者の相談にも乗りながら、保護者は少し、心と体を休める時間が取れるのです。

子どもの発達にとって大切なことは、
「安心、安全」の保証です。

保育でいうと、養護。
子どもはまず、「ここにいていいんだ。安全なんだ。認めてくれる」という環境があって初めて冒険に出ることができます。

安心安全の基地があることが、自発的な行動を誘発します。
それこそが発達にとって、とても大切なことです。

ただ、発達の基本はどこかというと、やはりご家庭です。

家庭が安心安全の基地になるためには、まず生活が安定しないと難しい。
そこで、保育型の児童発達支援が、保護者のレスパイト(一時休止・休息)になり、肩の力が少し抜けて、笑顔が出てくる。
それは、子どもにとって安心安全な場所になるのです。

このように保護者の顔にも笑顔を見られるようなったのが、大きな大きな変化でした。

12月のチラシを撒いた時に、そのチラシを持って面談にきた保護者から
「ポストにこのチラシが入っていたの見て、サンタさんからのクリスマスプレゼントだと思いました」
と言ってくれたのが忘れられません。
きっと藁にも縋りたい思いだったのでしょう。

本当にこの事業を立ち上げてよかったと思いました。
あの時、決断して本当によかったと思います。

次回は、「療育施設の中だけで笑顔じゃだめじゃん! 編です」

【お知らせ】
時代の流れにのって、元気キッズでYouTubeチャンネルを開設しました。
https://www.youtube.com/channel/UCsFNS2fUxCBLQXAeGKc4sXg

基本的に保護者向けに作成をしていきますが、
いまこのタイミングで情報の発信の手段を持つことがとても大切だと思います。
手探りかつ手作りでやっていきますが、
保育園経営や幼児教育にとって何かのヒントになる情報を発信して参りますので、
ぜひチャンネルの登録をお願いします。

 

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株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

発行:株式会社SHUHARI
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中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也