中村敏也 ブログ コラム 保育 療育 児童発達支援

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.27

参考:メルマガバックナンバー 2022.5.2 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.27「アウトプットしないと伝わらない」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.27
「アウトプットしないと伝わらない」

先日、メルマガの号外でお伝えしたのですが、
この度、第2冊目の本を出版いたしました。

4月29日発売
発達障がい、グレーゾーン
 発達が気になる子どもへの関わり方を教えてください!

本を書くことは、
自分達の思いを外に発信する
とても有効な機会であることは間違いないですし、
本を書くためには、
自分達の考えや意見を研ぎ澄ませていく過程がとても大切になります。

今回の本は、児童発達支援事業の先生たちと協力し作成いたしました。
みんなで話しあった内容を、文章にして、
また出来上がった文章を、みんなで読み、
おかしなところや、もっと違う表現があるかな?と校正していく。
何を言いたかったっけ?
なんて頭の中がくるくる回っていくことも多く、とても骨が折れる作業です。
しかし、このように思い悩むことがなければ、
人に伝える自分の考えや意見は固まって行きません。
そんな試行錯誤を経て出版することができました。

日々の家庭での関わり方、
集団生活での関わり方など、
課題感のある児童への関わり方を、
場面ごとにわかりやすく説明している内容の本です。
保護者の皆様や、保育園、幼稚園、小学校の先生たちにも読んでいただきたい内容となっています。

なぜ私がこの本を書いたのか?

療育支援は、いつも子ども達に
「がんばれがんばれー」って行動変容を促していく支援です。
課題感を克服するためにはとても大切なアプローチです。
いわゆる医療モデルです。

でもこれって、子どもへの負担もすごく大きいのです。
週5で療育に通って、毎日「がんばれがんばれー」と働きかけられる子ども達の中には、しんどいなと感じる子どももいるかもしれません。

では、療育施設ではない場所、
例えば、保育園や幼稚園が、発達に課題感のある子ども達にとって居心地の良い場所になったとしたら、子ども達も無理に頑張らなくてもよくなるよー。
ここ、施設周りが変われば、障がい度合いが下がっていくよね。
という考え方、
これが社会モデルです。

私が地域で児童発達支援事業所など福祉サービス事業所を増やしているのは、
地域での受け皿をふやしていくこと、
この社会モデルを意識して展開しています。

しかし、受け皿ばかりが増えてしまっては、
そこに分断が生まれてしまいます。
療育に通う児童は療育施設だけしか行けないというのは、
やはりおかしい。

保育園、幼稚園、小学校、地域の集まり、スポーツクラブなどで
共に育つ時間が、子供達の発達においてとても大切です。

けれど、実際に関わる先生達は、発達に課題感がある子ども達へ、どのように関わって良いかわからない。だから「ウチではお預かりできません。療育へ通ってください…」と言うしかなくなるという現実があります。

私は、発達に課題感のある子ども達のことを、障がいを持っているとは思っておらず、一つの個性であるという認識をしています。

支援をしていく上で、
子ども達が感じていることや、
見えている景色など、
子ども達の気持ちを想像し、共感することがとても大切である
と考えているため、
常に子ども視点で物事を考える癖がついています。

その上で、
どこが困っているのかな?
いや本人は困っていないけど、
この場面では周りに合わせられる方がいいかな?
と、支援内容を考えていきます。
あくまで、それぞれの子の違い=個性的なところ を受け入れることが大切だと考えています。

しかしながら、保育園、幼稚園、小学校、地域社会に置いて、まだまだ「違い」を「障がい」と捉えて、どのように接していいのか わからない先生もいらっしゃるため、「現場では保育できない」といわれてしまう「分断」が起きてしまっているのだと思います。

特に、それぞれの子どもに向かい合っていきたいのだけれども、どのように関わっていけば良いのかわからない、誰に相談して良いかもわからない という保育・教職の先生達から「困っている」という声を多く聞きます。
「知らない」「わからない」からこそ、安易に「分断」という選択肢を使っているのだと思うのです。

そこで、
現場の先生や、子育てに関わる人に
ある程度、療育視点の知識をもっていただけたら世界は変わるかもしれない
と思い、この本を作りました。

今回の本は、専門的な言葉をほとんど使うことなく書き上げましたので、
非常に読みやすい本になっております。
たくさんの方に読んでいただき、
地域全体が子育てに優しい環境になってくれたらいいなと思います。

自分の考えや、経験を、たくさんの方に知ってもらうことが第一歩だと思い、
今の私の使命は、この本を少しでも広めることです。

このようにアウトプットすることで、
もしかしたら世界を少しだけ変えることができるかもしれません。

そこで、皆様にご協力いただきたいのです。
この本の趣旨にご賛同いただけましたら、
ぜひともご購入いただきたいのです。

↓発売キャンペーンも行います!
https://mailchi.mp/2f6333babce5/newrelease0429
発売記念講演など実施いたしますので、
上記のURLよりお申込みいただき、ぜひともご参加いただけると嬉しいです。
そして、そして、ご自身の周りで、子どもの発達に悩みを抱えている方がいらっしゃいましたら、ぜひともこの本をご紹介いただきたいです。

応援のほどよろしくお願い申し上げます。


発達障がい、グレーゾーン…
発達が気になる子どもへの関わり方を教えてください!

 
 

元気キッズグループ
代表 中村敏也

 

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株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

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中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也