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中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.18

参考:メルマガバックナンバー 2021.10.21 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.18 「心の行方」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.18
「心の行方」

「不登校最多19万6127人」「自殺最多415人」
10月14日の読売新聞の1面に大きく掲載されていたこの記事に、やはり来たかと思われた方が多いのではないでしょうか?
新型感染症による行動様式の変化、心理的な圧迫感などが、どうしても無関係ではないと感じます。

令和2年初頭より世界が大きく変わってしまいました。
「手洗い、うがい、マスク、ソーシャルディスタンス、緊急事態宣言、リモートワーク…」

テレビをつければコロナ関連ばかり。
新規感染者数は最高値を更新!
有名人のだれだれがコロナ感染!
「密です!」
不織布マスクをしない若者が感染源!!
自粛!自粛!!自粛!!!

そんな中でオリンピック開催。
開会式の揚げ足取りにみられるように、そこには常にネガティブな情報がつきまといます。(もちろんアスリートの快進撃には、心が躍り勇気をもらいました。)

大きな出来事という低気圧が長くとどまっていて、倦怠感を伴う感覚がずっと付きまとっているような・・・。
このような日常生活を1年半も送っていると、生活自体にいろいろと影響がでてきますね。

そして、
もちろん保育の世界にも大きな影響がでています。

イベントの中止
保育参観会の中止
施設の中に保護者がはいることも制限

このような様々な制限があるため、
園と保護者が直接話す機会が減り、保護者の横の繋がりも希薄になっていき、孤立・孤独がすすんでいきます。

子ども達への直接的な影響は、
祭りなどのイベントを2年間経験しないと、生まれてから一度も祭りを経験したことのない世代がでてきたり、子ども達の文化や地域への接点が大変希薄になっていきます。

また孤立が進むと、
とくに課題感がある児童の保護者は、頑なに保育者の意見に耳を傾けなくなる傾向があります。
そしてある日、転園して、自分たちの手の届かないところへいってしまう…

では、このような世界の中で、いま大切なことってなんだろう。

それこそ、「心」を大切にすることではないでしょうか?

新型感染症のような大きな物語の中では、小さな物語である個人のことはみえなくなってしまうのです。
小さな心が消え入りそうだからこそ、抵抗するように分断や差別が生まれたりもします。

小さな心が消え入りそうな今だからこそ、
小さな繋がりをもって分断をなくしていくことが大切なんだと思います。

「ひとり一人の心に寄り添うことの大切さ。」

幼児教育に携わる方ならばご存じの通り、心の土台は愛着形成です。
幼いころからの安心安全な環境で、無償の愛に包まれ、自己を肯定されてきた心は、自然と自立し、相手を思いやれる心に成長します。
しかし、心はあいまいなもので、すぐにしぼんだり、どこかへいってしまうものです。

このような時代だからこそ、
大人に対しても、愛着形成が大切になってきます。

保護者には、挨拶や、何気ない会話をつむぐことで「繋がり」をより大切にし、
職員たちには、安心安全な「対人環境」「職場環境」をつくることが大切です。

自分のことをだけを考えるのではなく、
他人のことに関心をもって、
相手の立場になって考えること。

元気キッズの副代表は、産業カウンセラーでもあるのですが、組織運営の中で、「傾聴」と「受容」、そして「配慮」こそが、一番に大切にすることだと職員に伝えています。

まず、相手を受け入れることで、繋がりを作っていこう。
安心安全の場を、子ども達、保護者、職員に対して作っていこう。

この大きなうねりの物語の中で、小さな物語である個人の心が自分らしくいきていくために、この「繋がり」「安心感」を大切にしていこう。

このような積み重ねが、
保護者との良好な関係を構築し、保護者とのトラブルを減らしていきます。、
また職員の気持ちが一つになることで、みんなが働きたい職場になるのです。

その結果、保育の質が高まり、「選ばれる保育園」へ成長してくことでしょう。

保育園運営の教科書
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株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

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中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也