中村敏也 ブログ コラム 保育 療育 児童発達支援

令和3年の御挨拶

新年あけましておめでとうございます。

皆様にとって素晴らしい年になりますようお祈り申し上げます。

さて、一年の始まりは、今年何をしようかと思いながらノートにマインドマップを書いていくのでですが、昨年からの大きな変化を迎えている今日、これからの時代を生きる子ども達にとって大切なことは何かを深く考える元日でした。

現在、世界的に猛威を振るう新型感染症ウイルスは、とても怖い病気ですが、歴史を見ていくと、このようなパンデミックを境に時代が変わっていく側面があります。

ヨーロッパでは14世紀の黒死病のあと、新しい機会や創造性や富が生まれ、そこからルネサンスの芸術や文化や概念が開花し、近代ヨーロッパが始まったと言われていたり、 19世紀初頭のフランスのコレラ菌の流行で、公衆衛生や法律が整備されていったなど、社会の大きな変化のきっかけを起こすのが、感染症であると言う側面があります。

大きなトレンドを考えると、現在の資本主義の評価に疑問を持つべきかなと。

アメリカが有利になるために開発されたGDP(国内総生産)と言う手法ですが、GDPが高いからと行って国民全体が幸せかというと近年は疑問符がつくと思う。

かつて、日本は戦後から復興していく中、高度成長期を経験し、物、所得が増えていくこと=幸福と言う価値観が生まれました。その中で、GDPと言う手法はとても効果的だっと思います。

しかし、現在は、ある程度の生活水準が保たれ、公衆衛生や公共交通機関の発達など、社会的インフラも整った中、戦後の復興と、現在とは違った尺度が必要だと思います。

所得や学歴などで誰かと比べて、私の方が優れているという価値観を助長しかねないのが単に所得の増減の手法のGDP。でも、もう大きな所得の改善をしなくても、ある程度生活できる日本や成熟国家では、あまり意味がないのではないかと。

それよりも、より個が幸せと感じることが大切だと思うのです。

自分が知りたいことを知る喜び、大好きな人とともに過ごし、地域の生活を大切にし、心地よく生きる喜び、誰かと比べ続けて疲弊するのではく、自分が何を大切し、何に感動し、何をしたいかという自分軸を持つ=主体的な生き方が大切だと思います。

さて、このように大きな変化の時代に、我々世代は子ども達に何を残すことができるのでしょうか?

それは、これからの世界で充実した人生を歩んで行けるようにサポートし、また道を整えていくことだと思います。

不確定な時代、何が正解なのかはわからない。

BESTな正解は見つけられないが、BETTERな選択を一人一人がし続けることで、次の世代に今よりもちょっと良い社会を受け渡しできると思います。

そのためのキーポイントが、

自分軸をもち(主体性)、
たくさんの経験、知識を学び(探究学習)、
仲間と協力し、地域で豊かに過ごす(社会性)を身につける
ことだと思います。

家族での食事を楽しんだり(対話)、
散歩し季節の移り変わりを感じたり(興味・好奇心)、
近所の異年齢の友達と遊び込んだり(メタ認知能力)、
すれ違う方に挨拶をして、挨拶をし合うと気持ち良いを感じたり(社会性、共感性)、
農作物直売で生産者の顔をみて買い物したりなど(地域との繋がり、食への興味)、日常のちょっとした幸せを感じること(多幸感)
が大切だと思います。

社会を変えるのは、誰か一人の英雄ではなく、小さな一人一人の行動の変化です。

これからの子ども達のために、何ができるかを考え実行していく一年にしていきます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

元気キッズ
代表 中村敏也

中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也