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メルマガ 中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.5

参考:メルマガバックナンバー 2020.07.16配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.5「理念+文化+ルール」で起きた奇跡

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


「理念+文化+ルール」が揃ったことで起きた奇跡

こんにちは。
株式会社SHUHARI 中村 敏也です。

前回、理念は文化に支えられ、文化はルールが作るというお話をしました。

では、この3つが定まって起きた「元気キッズの奇跡」をちょっとシェアします。

『8年連続・新卒離職者ゼロの奇跡』

誰も意見を言えないような硬直した組織の時代を経てきた元気キッズですが、
「子どもたちの笑顔のためには、まずは働く職員が笑顔にならなければ」という思いで、ガムシャラに理念やルールを作っていきました。

改革から5年たっところ、ふと気づくと、離職者がほとんどいなくなっていたのです。
もちろん文化に馴染めない方たちはこの過程で残念ながら去っていきました。

そして気付いたら、私が変わろうと決意し、行動を起こしてから入社した新卒の職員が誰一人やめないでいてくれていたのです!!

個人面談の時に新卒入社の職員に、
「なんで元気キッズを選んでくれたの?」と聞くと

「園長先生の話を聞いて、職場体験に行ってみたいと思い、実際 体験に入ったら、
園長先生の言った通り、みなさんが楽しそうに仕事をし、とてもやさしかったからです」

という声が多くありました。

思い返せば当時、ミーティングでも面接時でも、
元気キッズの思い、方針、職員の4つの約束などを、
熱を込めて説明し続けていました。

面接ではあまりにも熱く語りすぎたため、
細かい内容よりも、私の熱意、いや気迫みたいなものに圧倒されて、
体験に来てくれなかった方もいたかもしれません。

とにかく熱量だけはそれくらいハンパなかった(笑)
むしろ熱量しかなかった。

だって、まだ実績がなかったので、ビジョンを伝えることしかできなかったので。

そして、気づくと、
8年連続で、新卒の離職が0人の保育園を達成していました。

『取材が来るようになってからの奇跡』

奇跡のような離職者ゼロ。
特に保育業界では、大量離職で園の運営が困難になるケースが全国的なニュースになるような時代、
元気キッズの離職ゼロはとても目立ったようで、
いくつかのメディア、新聞などから取材が来るようになりました。

少しでも元気キッズの知名度をあげ、職員がプライドを持って働ける園にしたい
という思いから積極的に取材に応じました。

するとどうでしょう。
ここでも大きな流れが起きたのです。

記事を見た保育士から、応募の連絡が入ったり、
県庁から、仕組みを教えてほしいと担当者が来たり……

この頃から自治体から、新しいオファーや公募に参加してほしい
と打診をいただくことが多くなり、近年の新規開園ラッシュに繋がりました。

『セルフマネジメントの組織になってからの奇跡』

「理念+文化+ルール」が定着していくと、職員の関係性がとてもよくなり、
何より「やさしい人」が増えました。

私自身も「やさしい人」に来てもらいたいと思って、採用活動に取り組んでいたため、
スキルだけでない、人として信頼できる人が多く集まって来ました。

思いに共感した職員は、ただ「やさしい」だけでなく、
しっかりと自分の考えを持って仕事に取り組む方が本当に多いのです。

また「今よりも少しでも良いことはすぐやってみよう!」の精神が、
職場全体に広がった結果、
自分たちが必要と思うことを どんどんやってくれるようになりました。

そして、新しい事例を会議で共有、そこで他の施設にも導入という流れができました。

結果、セルフマネジメントの組織に変わっっていったのです。
自らが考えて、やりたいことを実現していく組織へ変貌をしていきました。

『私自身にも起きた奇跡』

変革当初は、実は私自身はあまり得意でない「強烈なリーダーシップ」を無理やり発揮して組織を変えていきました。。
しかし、組織が変わった今、そのようなスタイルは必要なくなりました。

本来の自分に戻れたことでほっとし、心の中に少しの自信と余裕が生まれたのです。
これは、私にとって大きな奇跡でした。

悩める園長先生にとって、この「少しの自信と余裕」って、心から手に入れたいものなのかなと思います。
・「安心して任せられるチーム」があること
・心に余裕ができること

この2つが揃ったことで、これまで手をつけられなかった新しい課題にも取り組むことができるようなったのです。

次回は、社会を変える保育園への道をお届けします!

 

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株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

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中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也