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メルマガ 中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.6

参考:メルマガバックナンバー 2020.07.30 配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.6 地域社会を変える保育園への道1

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


地域社会を変える保育園への道・その1「中村青年、海を渡る」

こんにちは。
株式会社SHUHARI 中村 敏也です。

現在、元気キッズでは、保育、福祉の壁を超えてさまざまな取り組みを実施しています。
具体的には、保育所、児童発達支援、保育所等訪問支援、居宅訪問保育、相談支援など。

これから数回に分けて、保育所から始めて、どのように新しいサービスを地域で展開していったのかをお伝えいたします。

 

■保育所開所は、保育士でもなく、親族からの引き継ぎでもなく

保育所を運営しているとよく聞かれるのが、
「親から引き継いだのですか?」「保育士だったのですか?」
「なぜ保育所をつくったのですか?」という質問。

代表としては年齢が比較的若く、顔も童顔のため、「きっと親族から受け継いだのだろう」と憶測でお話しされる方が多く、
「自分の代で開所しました」
「保育士ではなく、まったく別の業種で働いていました」
と答えると、非常に驚かれることが多いです。
ギャップに驚かれるのが、正直少しだけ気持ちが良いです(笑)

そこで、まずは保育所を作ったきっかけからお話しします。

 

■学生時代の中村青年

もともと学生時代から「会社に務めるよりも、ネクタイをしないで自由に働きたい。
ネクタイしない職業といえばアーティストだ!」と思い込んでいるような、
非常に単純で世間知らずのかわいらしい青年でした。

自分に何ができるのか自問自答を繰り返す中、日本だけでなく世界を見てみようと
まずはアメリカのロサンゼルスと、ニューヨークへ旅行をしました。

人と違うことに憧れていたモラトリアム真っ最中の中村青年は、
アーティストになりたいならまずは本物をみなければと、
ニューヨーク滞在中に美術館に行けるだけ行きました。

またロサンゼルスでは、サンタモニカからベニスビーチまでの間をよく散歩し、
たくさんの路上アーティストや、個性豊かな方たちに触れました。

そこで、感じたのが、なんと「アートって自己満足だな」と。
「アーティストになりたい」というのはただの自己欺瞞かなと気がついたのです。(気づいてよかった。)

帰国後、自分は何が本当にやりたいのかをさらに自問自答した時、
司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読み、「これだー!」という強い思いが湧き出てきました。
竜馬のように、「社会的に意義のあることをやりたい!!」と強く思ったのです。

まさに単純の極み!

そこで改めて、自分に何ができるのか見つけるためにアメリカへの留学を決意し、
大学3年の終了時に1年間の留学へ旅立ちました。

アメリカ留学中はほとんどすべてのことを自分で考え、決断しなければならない日々に、初めは戸惑いましたが、
最終的には「生き抜くたくましさ」みたいなものが身につき、
『とにかくやってみればどうにかなる』という信念が根付いたように思います。
日本にないものがたくさんあり、また日本の方が数倍進んでいるのではないかと思うこともあり、毎日が学びの日々でした。

その頃から「自分で事業をやりたい」と思うようになりました。

 

■激務の会社員時代

帰国後、今の自分にはまず社会人経験が必要だと思い、
若いうちから色々と任せてくれる会社が良いと、勢いのある上場会社へ就職しました。
早朝から深夜まで働き本当にたくさんのことを学ばせていただきました。

仕事を定時に終えることができず、とにかく時間がもったいなくて、
通勤時間ももったいないのでで会社の寮に入らせてもらい、朝7時から深夜2時まで働く日々。

猛烈社員の典型的な姿。
みんながワーカホリック状態なので、居心地はとても良く、戦友がたくさんできました。

しかし、過酷な労働環境の中、離脱する人もたくさんいて、若者が消費されているなという感じも否めなかったです。

*福祉の世界の「やりがいの搾取問題」と似ていると今なら思えます。
当時、私は幸運なことに上司にも恵まれ、とても責任ある仕事を任せてもらえたので本当に楽しく仕事に取り組めていました。
いわゆる「ゾーン」に入っていた思います。

2年間、がむしゃらに仕事に取り組んだ後、
「そろそろ自分のことに向き合おう」と、仕事以外のことに目を向けはじめた、そんなときに、
とても驚くことがあったのです。

 

■保育所の開所を決意

従姉妹が結婚をし、めでたく子どもが生まれた後に、
「預ける場所がなくて困っているんだ」とぼそっと話すのを聞いたのです。
「保育園に入れないなんてことある?」なんて思ったのですが、
この時は平成14年でしたが、実際調べてみると、待機児童問題がこの時からものすごくあったのです。

そこで、保育のことを調べていくと、どんどん興味が出てきて、保育の学校にも通いました。

学校には社会人の方も多く、保育や福祉に関する知識が豊富な方ばかり。
ご自身で保育所を運営したいという方も数名いたので、たくさん刺激を受けました。
その反面、経営という視点で保育を捉えている人がほとんどいなく、
自分の強みであるマーケティング力が生かせるのではないかという思いが湧いてきました。

そして、これこそ社会的に意義のある事業だと思い、「待機児童解消!」のために保育所の開所を決意したのです……

次回は、開所後の奮闘記、をお届けします!

 

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株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

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中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也