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メルマガ 中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.4

参考:メルマガバックナンバー 2020.07.9配信

中村敏也の元気キッズ保育園の秘密 vol.4「理念を実現化する強力なツール」

 


中村敏也の元気キッズ保育園の秘密


「パワフルな理念を現実化するシンプルだけど強力なツールとは!?」

こんにちは。
株式会社SHUHARI 中村 敏也です。

前回は、パワフルな理念の作り方についてご紹介しました。

でも、素敵な理念があっても、なんだか口だけだなって感じることありませんか?

例えば、CMなどで良いこと言ってるけど、実際は不祥事を起こしてしまう会社とか…

子どもたち、保護者、働く先生たちがみんな笑顔が一番!
そんな保育園です!!

って言っているのに、子どもたちは軍隊のような保育を受け、
保護者へはしっかりした説明のないまま一方的な情報を突きつけ、
先生は偉い人の目ばかり気にしているような…

とても素敵な理念ができたとしても、保育園がその理念に向かって進んていくという空気感がないとなんの意味もないですよね。

この空気感こそが、「文化」です。

良い保育園には、どこでもこの良い空気感が流れいます。

では、この文化、どうやって出来て、どうやって維持していくのでしょうか?

その鍵が「シンプルなルール」です。

元気キッズの事例でご説明しますね。

保育園 元気キッズは、「子どもたちが最高の笑顔になる場所」という想いのもとスタートしました。

しかし、立ち上げ当初、保育に関して素人の私は、
周りより少し声が大きくリーダーシップがある職員についつい頼ってしまい、
結果、その人が絶対正義の施設ができあがってしまいました。

もちろん「子どもたちのため」という信念は、そのリーダー保育士も僕も一緒。
でもなんだか誰も意見が言えない、雰囲気の硬直した組織になっていったのです。
そして気がつけば、離職率が3割を超えていました。

「あー。こんな保育園にしたかったわけではないのに」
「みんなが笑顔になる場所にしたいのに」

私自身、どんどんどんどん元気がなくなり、ほぼ鬱状態になりました。

当時、暗い部屋の中で、回転チェアの上に膝を抱えながら体育座りをして、
くるくる回っていた僕を見た妻は、そっとドアを閉めて「見なかったことにした」
と後で笑い話にしてくれました。

それくらいヤバい状態に!

みなさんも経験ないでしょうか?
きっとあると思います!
デスノートのLみたいな感じになった時が(笑)

どん底の中、私は自問自答を繰り返しました。

どんな保育園にしたい?
どんな先生たちと仕事をしたい?
一体何をしたいのだ?

と。

その結果、得た答えは、
「すべては子どもたちの笑顔のために行動すべし!」ということでした。

子どもたちを最高の笑顔にするためには、まずは先生たちが笑顔で働く場所が必要だ。
お互いが尊敬しあい、支え合い、誰にもで意見がいえる風通しの良い職場が必要だと。

しかし、このような長い説明を先生たちにしても、
「そんなこと誰もが望んでますよー。でもなかなか ないよね」って雰囲気が蔓延していました。

なかなか現場が変わらない。

だったら、そんな組織になるために、行動指針を作ってしまえ!とできたのが、
元気キッズの4つの約束でした。

1.あいさつ
2.礼節
3.人の話を聞く・聞く耳を持つ
4.自分の意見をいう勇気を持つ・わかるように説明する

という誰でもわかるシンプルなルールを設定。
さらに個人面談を強化し、何度何度もこの4つの約束を1人ずつに話していきました。

するとどうでしょう(ビフォーアフターのテーマに乗せて♪)

4つの約束に共感した職員がどんどん増えていき、現場に優しい風が吹き始めました。

そして、実習で施設に来てた学生から、最終日に
「元気キッズはありがとうが溢れています!」
という言葉をもらうことができました。
4つのルールが文化を作り、維持し、理念を体現していることを実感した瞬間でした。

このシンプルなルールは、かなり強力なツールになります。
ぜひ、ご自身の保育園でも必要不可欠な行動指針を作り、みんなで共有して見てください。
きっと望ましい行動を自然ととる職員ばかりになることでしょう。

 

次回は
理念と文化とルールが機能しはじめて起きた奇跡の数々について配信予定です。

 

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株式会社SHUHARI
保育園元気キッズ 代表 中村敏也

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中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
株式会社sopo代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也