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中村敏也のメルマガ vol.42「保育園は日本を救う鍵となる!2025年もよろしくお願いします!」

参考:メルマガバックナンバー 2025.1.14 配信

中村敏也のメルマガ vol.42「保育園は日本を救う鍵となる!2025年もよろしくお願いします!」

 


中村敏也のメルマガ


中村敏也のメルマガ vol.42
「保育園は日本を救う鍵となる!2025年もよろしくお願いします!」

株式会社SHUHARI 中村敏也です。
あけましておめでとうございます。
本年も張り切っていきましょう!
今年は1ヶ月に1本はメルマガを書きたいと思っています!
2025年もよろしくお願いいたします。

さて、昨今の気になるニュースから
私たち児童福祉に関わるものたちにとって実際に直面している問題はこちら。

▼不登校の小中学生 過去最多34万人余に 11年連続で増加 文科省(NHKニュース)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241031/k10014625011000.html

▼「闇バイト加担で中学生逮捕」の衝撃。我が子が闇バイトに手を染めないよう、親にできる対策は(マイナビ子育て)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3c74ff26a15a5066465a9daecd5d78d98458b04

▼2024年の出生数は68.5万人、婚姻数は47.5万組の見通し(日本総研)
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=109244

不登校と闇バイト問題はなんとなく関連している気がしていますし、
出生数の激減は、私たち保育事業者にも責任があると感じております。

最初に不登校と闇バイト問題。
なぜ不登校と、闇バイトの問題が関連しているかというと、簡単に言うと、不登校により引きこもりになることによって世間から孤立してしまい、必要な社会経験がなされなかったり、必要な社会的スキルが身に付かなかったりして、就職が難しくなる結果、若年性貧困に陥ったりするからです。
すると、簡単に手の届くSNSなどで「うまい話」や限定された情報を見て、先に起こるだろうリスクを予想できずに犯罪に巻き込まれたり、加担してしまうことになるのは想像しやすいと思います。

▼若者の貧困を拡大する5つのリスク―その原因と対応策― 日下部 元雄 (著)
https://amzn.to/4afVs1h

この本によると、
「貧困」の最大の増加要因は幼児期の親子関係にあるという。
従来は、貧困の原因は、主として非正規雇用の増加や若年無業者の急拡大などの「雇用問題」や、「子どもの貧困」などの社会階層の固定化が指摘されてきました。
しかし調査による「幼児期からのリスクの連鎖」の分析を踏まえると、
若者の貧困拡大に最も大きな影響を与えるものとして
第1位に「しかるしつけ」「父親との接触が少」など、幼児期からの親子関係があることが確認されたとしています。
家庭の社会階層を見る一つの指標である「少年期貧困」は、大人になってからも貧困に陥る要因の第3位。「非正規雇用」は第12位、「若年無業者」は22位となっています。

ノーベル経済学賞を受賞したヘッグマン教授は
「幼少期、特に5歳児までの教育が人生に大きな影響を与えている」
と言っていますし、
幼少期のアタッチメント(愛着)が子どもの心理的、社会的発達において非常に重要であることは、多角的な調査を経て、ゆるぎないことであると思われます。

 
もう少し説明します。
「父親との接触が少」や「しかるしつけ」がなぜ貧困リスクを大きくするのか?
それは「幼児社会性を育むチャンスを減らすから」です。
家庭で遊ぶ経験をたくさんした子、父親に限らず、近隣の友人や大人等とのたくさんの接触のある子は、保育園などの集団生活でも積極的にお友達と遊びこむことができます。
一方、愛情がない「しかるしつけ」を受けた子どもは、親にやられたような理不尽は言動を、周りのお友達にすることが多く、そうするとお友達も嫌になり、一緒に遊ばなくなり、幼児社会性を豊かにするチャンスが少なくなります。そして社会性が欠如したまま成長していくことになり、将来的に引きこもりや、若年性貧困の要因になったりします。

 
興味深い研究が東北大学から発表されニュースになりました。

▼保育施設の早期利用は子どもの発達を促進する 3歳児神話に科学的な根拠はない(東北大学)
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2024/12/press20241209-03-child.html

東北大学の研究により、「3歳児神話※」には科学的根拠がないことが示され、早期の保育施設利用が子どもの発達にポジティブな効果を与えることが分かりました。
「子どもの健康と環境に関する全国調査(「エコチル調査」)」の約4万人のデータを解析した結果、1歳未満から保育施設を利用した子どもは、言語や運動能力など5つの発達領域で3歳時点の発達が良好であることが明らかになりました。この研究は早期保育の利点を科学的に裏付けています。
※「3歳児神話」とは、子どもは3歳までは家庭において母親の手で育てないとその後の成長に悪影響を及ぼすという考え

 
極端な話をすると、「闇バイト問題」をなくすためには、幼少期からの愛着の土台、親子関係への啓蒙、幼児社会性を豊かにする保育園、幼稚園などの施設が大変重要なだということになります。
つまり、保育園の関わり方次第で、「闇バイト問題」をなくすことができるのです!

 
もうひとつの気になるニュースは
私たち幼児教育に関わるものとっても死活問題となる、出生数の激減です。
つい最近100万人切った、80万人切ったと騒いでいたら、あっという間に70万人をきってしまった出生数。
保育園を作りに作って、少子化対策に励んできたのに、出生数は減る一方なのです。

保育園をたくさん作ったことは、絶対に愚策ではなかったし、もし作らなかったとしたら、もっと悲惨なことになっていたと思います。

しかし、それでも少子化対策で充実してきた保育施設に目を向けてみると、
「ただ保育をしてきただけ」…待機児童はいるのが当たり前だから施設をせっせと作り、保育内容はある程度犠牲にしてきた面は否めないと思います。
ただ保育内容を突き詰めるだけで、それが自己満足で終わっていないだろうか?

埼玉県久喜市の栗原地区で「こどもむら」を運営する柿沼学園の柿沼先生とご一緒にセミナーを企画した際、打ち合わせ時に先生がおっしゃっていたことが、今の私に大きな影響を与えています。

『20年前に50人の児童しかいない幼稚園を引き継いで、児童が一人でも利用してくれるために何が必要か考えた時に、子どもが生まれる環境を作れば良いのだと、とにかくガムシャラにやってきた。
愛着から始まる保育、子ども主体の保育内容は、レッジョ・エミリアにも何度も行ってアートやプロジェクト活動ははただの手段であり、社会が保育することの大切さを学んだ。
その延長線上にできたのが完全ボランティアでの無償の産前産後ケア。
そこで出産することへの不安、産後の不安を解消し、また質の良い保育を提供する場所を増やすことで、さらに子どもたちの生き生きと成長してく姿を楽しめるようにサポートする。そうすると、長時間保育ではなく短時間(一号認定)で預けようという家庭が増えていった。
世帯収入が決して高いわけではなく、そこに多幸感があるから、子どもをもっと欲しくなるのではないか』

たくさん実践をした上で、「こどもむら」の周りだけ、人口減少が止まり、出生数が上がってきたというのです。たった一つの学校法人が社会を変えたのです。

柿沼先生の話を聞いて、
もっと保育園が、
園児が減ってしまったどうしようなどと
自分を主語にして考えるのではなく
子どもや保護者たちを主語に考えることで、
本来の子育て支援が目指すものが見えてくるのだと確信に至りました。

結論、「保育園は日本を救う鍵となる!」のです。
みんなで日本を盛り上げて行きましょう!!!

 
さて、ここからは告知です
【2月27日、埼玉の障害福祉の力を集結させましょう!】
全国介護事業者連盟 障害福祉事業部会 埼玉支部 設立総会のご案内

埼玉県で障害福祉に携わる仲間たちがつながり、力を合わせる場を作りたい。
そんな想いから、このたび
全国介護事業者連盟 障害福祉事業部会 埼玉支部
を立ち上げることになりました!
2月27日、この日が私たちのスタートラインです。
埼玉県内の障害福祉事業所の力を集結させ、未来に向けて一歩踏み出す日。
あなたの経験や想いが、この新しい支部を形作る大切な一部になります。

こんな方にぜひ来てほしいです!

  • 福祉の現場で感じる課題を共有したい方
  • 同じ志を持つ仲間とつながりたい方
  • 埼玉の障害福祉をもっと盛り上げたい方

当日は大野埼玉県知事や政治家、首長もいらっしゃいます。ぜひ直接声を届けましょう!

≪イベント概要≫
日時:2025年2月27日(木)
  17:00~19:00(受付16:00~)
場所:大宮ソニックシティ 小ホール
  「JR大宮駅西口」から徒歩3分
内容: 設立総会
参加費: 無料(事前のお申込みが必要です)

埼玉の障害福祉を次のステージへ――。
あなたの力が必要です!一緒に新しい未来を作りましょう!
当日、皆さんとお会いできることを楽しみにしています!
▼お申し込みはこちらから
https://kaiziren.or.jp/event/request/2024/saitama0227/
全国介護事業者連盟 障害福祉事業部会 埼玉支部

よろしくお願いいたします!
 

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株式会社SHUHARI
元気キッズグループ 代表 中村敏也

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困っている保育所の足元を見た高額な人材紹介会社に頼らず、自力で採用できる力を、すべての保育所が持つことができれば、より良い保育環境が広がるはずです。

子どもたち、保護者、保育士にとって、とても幸せな世界になることを願って、少しでもお力になれれば幸いです。

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中村 敏也

Nakamura Toshiya
埼玉県内に、保育園、児童発達支援施設、保育所等訪問支援事業所、病児保育室、放課後児童クラブ、放課後等デイサービス、相談支援事業所を運営。子どもが笑顔で過ごせる保育園にするためには、職員が楽しめる職場であることが重要。職員が意見を言いやすい職場の雰囲気作りや福利厚生面など、働きやすさも重視した環境作りに力をいれている。
株式会社SHUHARI代表取締役
新座市子ども子育て会議委員
中村敏也